道知事、IR見送り表明 誘致めぐる競合に影響か

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致をめぐり、北海道の鈴木直道知事は29日に開催された道議会で、誘致申請を見送る考えを表明した。「今回は見送るが、来たるべきときには挑戦できるよう準備を進める」と述べた。

 開発に伴う自然環境への影響や、道議会で過半数を占める自民党会派に慎重意見があるのを踏まえたとみられる。

 IR誘致をめぐっては、最大3カ所とされる立地区域の認定を目指し、大阪府・市や和歌山県、長崎県、横浜市が名乗りを上げている。北海道と東京都、千葉市、名古屋市も国の意向調査に「申請予定または検討中」と回答。国は今月19日、認定申請期間を令和3年1月4日から7月30日まで受け付ける日程案を公表した。

 道は新千歳空港に近い苫小牧市を優先候補地として誘致を検討してきた。候補地は、ハクチョウなど渡り鳥の中継地でラムサール条約に登録されているウトナイ湖が近くにある。このため、経済効果に期待する声がある一方、環境への影響などが懸念されていた。