亘理町新庁舎で開庁式 宮城県内の震災被災庁舎、再建完了

亘理町新庁舎で開庁式 宮城県内の震災被災庁舎、再建完了

再建された新役場庁舎で行われた開庁式には、約250人が出席した=9日、宮城県亘理町(千葉元撮影)

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県亘理町で9日、町役場新庁舎の開庁式が開かれた。新庁舎は耐震性を強化し、保健福祉センターを併設したほか、災害に備えて救助スペースや自家発電装置も設けた。県内で被災し、建て替えが必要だった4自治体の庁舎の再建は全て完了した。

 この日の開庁式には約250人が出席。同町の山田周伸町長は「仮設庁舎では役場機能が分散し、町民に不便をかけた。地域に開かれた町の中心施設として活用し、復興の総仕上げに向けて事業に取り組む」と述べた。

 新庁舎は平成30年1月に着工し、昨年11月に完成。JR亘理駅から東約900メートルに立地する。鉄筋コンクリート造3階建てで延べ床面積1万623平方メートルで、総工費は約39億9千万円。今月6日から業務を始めている。

 新庁舎と保健福祉センターはいずれも全面ガラス張り。2棟は長さ140メートルのひさしでつながっており、災害時に物資の配布場所として活用する。防災設備では、屋上にヘリコプターがホバリングできる緊急救助スペースを整備。自家発電装置や、3日分の生活用水と飲料水を備蓄できる貯水槽も設けた。

 同町の旧庁舎は昭和38年に建設。町中心部にあり、震災では津波を免れたが、応急危険度判定調査で「危険」とされ、解体した。旧庁舎が被災、損壊して以降、仮設のプレハブ庁舎で業務を続けていた。

関連記事(外部サイト)