【駆け巡れ!! 子年男・女】菅義偉官房長官 国民の「おかしい」大事にしたい 「令和おじさん」人気…何となく違和感(昭和23年生まれ)

【駆け巡れ!! 子年男・女】菅義偉官房長官 国民の「おかしい」大事にしたい 「令和おじさん」人気…何となく違和感(昭和23年生まれ)

インタビューに応じる菅義偉官房長官=23日午後、国会内(春名中撮影)

 年男として迎えた今年の目標ですか? 第2次安倍晋三政権発足以来、政権が明確に掲げてきている経済再生や外交・安全保障の再構築、全世代型社会保障制度の実現にしっかり取り組んでいきたいと思います。

 私自身、秋田で育ったので、地方創生を高らかに掲げ、インバウンド(訪日外国人旅行客)政策や農業改革で地方の所得を引き上げたい。そうすれば地方に人が住むからです。個人の目標…。官房長官をやっている限り持てないでしょう。仕事をしっかりやることが一番です。

 昨年は憲政史上初の天皇陛下(現上皇さま)のご譲位と天皇陛下のご即位、改元に伴う新元号発表や祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀(祝賀パレード)など一連の大事な皇室行事をつつがなく執り行うことができ、ほっとしているというのが率直な感想です。

 新元号を発表したことで「令和おじさん」と呼ばれ、中高生の女の子から声をかけられることが多くなりました。でも、自分自身では何となく違和感というか、これまで政治活動としての座談会や早朝の街頭演説などで勝ち上がってきたので、それらとは全く風景が変わった感じですね。

 私はたたき上げですから、国民から見ておかしいことは「おかしい」と言う。そこは大事にしていきたい。そうでなければ何のために政治家になったのかが分からない。

 そのためにも、ベンチャー企業の経営者や官僚、マスコミなどいろいろな方々と会い、できるだけ幅広く現状を認識するように努めています。「自分で自信を持ってできるか、できないか」は「現実を確実につかんでいるか、つかんでいないか」で違うからです。

 安倍政権は8年目に入りました。政権政党として権力を握ることはものすごい重圧との戦いです。重圧に負けそうなときはあるかって? いつもですよ。

 日本は世界で3番目の経済大国で、人口は1億2000万を超えており、次から次へと起こるいろいろなことにしっかり対応しなければダメだと常に意識しています。一つのことを乗り越えて「ああ、これで終わったな」と思うと、また判断を迫られる出来事がすぐに起こる。それが権力です。

 官房長官になって、実感しているのは役所がいかに縦割りかということです。縦割りをどういう形で壊し、国民の皆さんが期待する方向に物事を進めていくか。ある意味で、そこに楽しみを覚えながらやっていないわけでもないです。

 首相とは第2次安倍政権発足以降、一緒に政権運営にあたっていますが、「強硬一辺倒の安倍晋三」という姿を見たことがない。未来をよく見据え、その中で何が大事かを常に考えながら懐深く、幅広く、政治を前に進めていく。私は節目節目で必ず首相に報告し、了解を取りながら政策を進めていますが、首相は非常に現実的な政治家です。

 衆院解散・総選挙の時期ですか? それは首相の専権事項です。首相が「やる」と言えばやるし「やらない」と言えばやらない。それだけですよ。

 次に年男になる12年後は海外で遊び歩いてるんじゃないかな、「ポケトーク」(人工知能=AI=翻訳機)を持って。いろいろなところに行きたいです。まだ働けといわれたら? いやいや、自分のことは自分で決めますから。(大島悠亮)

 すが・よしひで 昭和23年、秋田県出身。法大卒。衆院議員秘書、横浜市議を経て平成8年の衆院選神奈川2区で初当選し、現在8期目。総務相や自民党幹事長代行などを歴任し、24年12月から官房長官、30年10月から拉致問題担当相も兼務する。

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