【総裁選】1位河野、2位岸田、3位高市、決選投票で岸田勝利シナリオの背景で語られていること

【自民党総裁】決選投票へ移行し2位3位連合が成立して岸田文雄氏が総裁とのシナリオ

記事まとめ

  • 自民党総裁選は、1回目の投票で過半数を得られず決選投票へ移行するとの見方がある
  • 岸田文雄氏が2位で高市早苗氏が3位となり2位3位連合が成立、岸田氏が総裁になるらしい
  • 石破茂氏と小泉進次郎氏とタッグを組んだ河野氏は、伸び悩んでいる印象という

【総裁選】1位河野、2位岸田、3位高市、決選投票で岸田勝利シナリオの背景で語られていること

【総裁選】1位河野、2位岸田、3位高市、決選投票で岸田勝利シナリオの背景で語られていること

1回目の投票では1位を獲得しそうだが

■河野氏が伸び悩む理由


 29日に投開票が行われる自民党総裁選。1回目の投票では、誰も過半数を得られず決選投票へ移行し、2位3位連合が成立し、岸田氏が総裁へというシナリオが語られているのだが、はたして……。

 差し当たって予想されているのは、1回目の投票で、1位・河野太郎行政改革担当相(58)、2位・岸田文雄前政調会長(64)、3位・高市早苗前総務相(60)、4位・野田聖子幹事長代行(61)という順位となりそうだということだ。

 政治部デスクによると、

「国民の人気の高い河野さんは同じく人気者の石破茂元幹事長、小泉進次郎環境相とタッグを組み、それを背景に党員・党友票で他を圧倒し、1回目の投票で決着をつけるべく総裁選に打って出たのですが、伸び悩んでいる印象ですね」

 河野氏のツイッターフォロワーは他候補が到底及ばないレベルで、その発信力とワクチン担当相として困難に立ち向かった突破力とで、世論は雪崩を打って河野氏を支持するのではという見方は当初、少なからずあった。

「その発信力も不発で、気に入らない相手を数多くブロックしてきたことが不寛容だと批判されたり、官僚を恫喝しているように映る動画などが拡散されたりして、陣営として描いていた効果が出ていないということでした」


■“河野さんにはなって欲しくない”


 河野氏の特長とされる突破力についても、このデスクは懐疑的だ。

「正直、何を突破したのかという印象ですね。霞ヶ関の官僚たちはもちろん全員とは言いませんが、“河野さんには総裁・首相になって欲しくない”と思っている人は多いはずです。繰り出される要求が厳しく、それをクリアした手柄は自分のものだと訴え、成し遂げた成果に対する評価もあまりないと聞いたことがあります」

 実際、指摘されるようなキャラクターが窺えるシーンがあった。22日、ニュース23(TBS系)に総裁候補4人が集まって、討論会が行われていた。少し長くなるが紹介しておこう。

 番組内でキャスターは、〈もちろん、今後の感染状況次第という面があるのだとは思いますが、一方で目標があれば頑張れるという側面もあるのだと思います。こうしたことを示していくのもリーダーシップだと思いますのでぜひここはお答えいただきたく思います〉とし、〈飲食店でのお酒の提供の解禁など制限の緩和はいつごろを目指しますか〉と尋ねた。

 答えは3択でAが「11月ごろ」。Bが「年末年始」。Cが「来年春の卒業式・入学式ごろ」。他の3候補はそれぞれ札を挙げて答えたが、河野氏はそうせずに〈私はこういう無責任な質問はよくないと思います。特にメディアが〉とかみついた。


■繰り返されたメディア批判


 何が無責任なのかと言うと、河野氏は続けて、

〈前提も分からない中で何がいつごろできるんですか? ということを申し上げるのは何か淡い期待のようなもの。で、それができなかったらどうする。どういう状況になるのかも分からない。変異がどういうふうになるか分からない中で、やっぱり科学的なデータをきちんと集めて、お示しをして、それを政府としてどう解釈するのか。だから、こういう政策に協力をして欲しいと申し上げるのが筋だと思うんです〉と述べた。

 さらに、

〈そういう前提のデータも何もなくて、じゃあどうしますか? というのは……。それは簡単ですよね、こうしたいです、ああしたいです、と。それが責任のある政治だとは私にはとても思いませんし、責任のあるメディアがこういう報道の仕方をするのは、私は少しおかしいのではないか? やっぱり、みんなで科学的データをきちんとそろえてそれをどういうふうに解釈するのかというところが議論するのだったらそれを議論すればいい(略)〉

 と、メディア批判に終始したのだった。実は、この質問の前に、自身の訴えとして、河野氏はこう述べていた。

〈本当はこういうことをやれたら良いよね、だけどそんな簡単なものじゃない、とか、そんなもんじゃないだろう、と言って挑戦してこなかったものっていうのが多分いっぱいあると思います。例えば行政に出す書類からハンコをやめよう(と言っても)、いやいやそういうものじゃないだろうとか言われたけども、やってみたら99%ハンコいらなくなりました。ワクチン一日100万回接種(と言っても)、いやいやそんな簡単なものじゃないだろう(と言われましたが)やってみたら一日160万回できました〉


■友達がいない河野氏


 先のデスクが解説する。

「要するに河野さんは、一見、実現不可能と思われるものでも諦めずにやってみたら意外とできた、そしてそれは全部自分が関わったことで、自分には突破力があると言っているわけですね。仮にそうだとして、そこには、いつまでにどうするかというある程度の目標があったはずです。ワクチンの回数については菅首相がいきなりぶち上げたわけですしね。それなのに、次の質問では目標すら出すことを拒否し、科学的根拠とかデータがないと話ができない、メディアが悪いと主張している。もうずいぶんとデータは集まっているはずですし、もしそうでないならワクチンを所管する河野さん自身が無能だということになりかねないですよね」

 一事が万事と言うわけではないだろうが、“河野さんには総裁・首相になって欲しくない”という官僚たちが口にするのはこのあたりが関係しているのだろうか。

「河野さんは霞ヶ関と同様か、それ以上に永田町で友達がいないですね。古いしきたりが残っているところですから出る杭は打たれるところは仕方ないですが、彼は愛想がなく瞬間湯沸かし器タイプで、割とケンカを売ってしまうんですよね。派閥ボスの麻生さん(太郎財務相)は、そういうところも面白いと買っているんですが、なかなか多くに理解されなくて……。英語は堪能でジョークのセンスもあるのにもったいないことをしています」(自民党の閣僚経験者)


■熱気とかうねりが感じられない


 これまで見てきたように、河野氏が伸び悩んだ結果、決選投票を迎え、岸田氏が逆転するというシナリオが永田町で通り相場のようになっている。

「態度を表明していない議員はそこそこいるものの、票読みを重ねると岸田さんということになりそうです。ただ、絶対にそうかと言われるとう〜んとうなってしまう部分がないわけではありません。何と言うか、総裁が決まるときって熱気とかうねりみたいなものが出てくるものなのですが、それがないんですよ。岸田さんがもっとも輝いたのは、二階幹事長のクビに鈴をつけるところだったと言われるほどイマイチ目立つことができていないのも、“岸田さんが最終的に勝つ”と断言できない理由なのかもしれませんね」(先のデスク)

 総裁選後の総選挙の顔選びということばかりがフォーカスされがちだが、参院議員やその関係者は来夏の参院選の顔として品定めをしており、そのあたりの判断も勝敗のカギを握っていると言えるだろう。

デイリー新潮取材班

2021年9月27日 掲載

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