総裁選で小池百合子の「女性初総理」は消えた? 筆頭候補は高市早苗に

総裁選で小池百合子東京都知事の「女性初総理」は消滅か 筆頭候補は高市早苗氏に

記事まとめ

  • 山猫総合研究所代表の三浦瑠麗氏が岸田文雄氏が新総裁に選出された自民党総裁選を解説
  • 今回、野田聖子氏と高市早苗氏の出馬で、女性政治家の説得力のある語りが披露された
  • 高市氏の出馬で、小池百合子東京都知事の「女性初の総理」としての芽は、摘まれたとも

総裁選で小池百合子の「女性初総理」は消えた? 筆頭候補は高市早苗に

総裁選で小池百合子の「女性初総理」は消えた? 筆頭候補は高市早苗に

高市早苗氏

 29日に行われた自民党総裁選投開票の結果、岸田文雄が新総裁に選出された。予想のできない展開となった今回の総裁選だったが、山猫総合研究所代表の三浦瑠麗氏はどのように見たのか。

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 昨年の総裁選は安倍長期政権が唐突に終わったことから、権力移行ではなく継続性の主張が前面に出ました。それに対し、今回は1年前から準備されてきた「本当の総裁選」。4人の候補は、2012年から続く安倍政権と菅政権からの変化を打ち出していました。

 中でも、野田聖子さんと高市早苗さんという二人の女性候補が出馬したことは良いことだと捉えています。

 実際、討論会などで二人の議論を聞いていると非常に好感度が高い。質問に対する回答が明快ですし、話がかみ合っている。女性政治家がこれまで磨き上げてきた説得力のある語りが披露されたのだと感じました。


小池百合子の芽は消えた?


 これまで「女性初の総理を目指す」といえば、野田さんが筆頭でした。しかし、自民党は保守政党ですから、政策面で最も大事なのは安全保障、次に経済、3番目くらいに野田さんが主張している「多様性」を含めた社会政策がくる。野田さんは魅力的な政治家ではありますが、大多数の党員の優先順位とは異なります。

 そこへ経済政策や危機におけるリーダーシップという面では未知数とはいえ、安保政策に力を入れる高市さんが出馬した。このことは女性政治家の中でも世代交代を印象づけました。例えば、東京都知事の小池百合子さんは、7月の都議選から存在感を見せつけたものの、「女性初の総理」としての芽は高市さんの出馬で、摘まれた感があります。

 今回の総裁選で女性総理が誕生する絵が見えてきました。男女の候補が並ぶ総裁選が常態化し、安全保障、経済政策に強く、かつ弱者に目を向けることができる女性候補が複数現れることを期待しています。

「週刊新潮」2021年10月7日号 掲載

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