「石井浩郎議員」のインチキ資産運用を暴いた「JPアセット証券」の内部告発 追証差し入れず取引

「石井浩郎議員」のインチキ資産運用を暴いた「JPアセット証券」の内部告発 追証差し入れず取引

自業自得

■日経225ミニ


 2019年9月、元プロ野球選手の石井浩郎参院議員による、「JPアセット証券」でのインチキ資産運用が露見した。あまり知られていないが、きっかけは内部告発であった。告発者が、その内幕を詳らかにする。

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「19年の2月中旬、証券会社の監督官庁である関東財務局に電話をかけ“うちの顧客に、ずっと証拠金不足なのに先物取引を続けている人がいます。これは問題ではないですか?”と告発しました」

 と明かすのは、JPアセット証券営業企画部の元課長。内部告発者その人だ。

 顧客である石井議員について、社内では損失補填だと言われていると伝えたところ、関東財務局職員から証拠資料を求められた。元課長が職員に送った取引記録には、「顧客より追加証拠金入金の猶予及び建玉(たてぎょく)の決済回避、売買取引の継続について要請あり」との記述があった。

 石井議員は16年ごろから先物取引を始めたらしく、主に取引していたのは「日経225ミニ」。JPアセット証券は日経225ミニの手数料が法外に高く、儲けるのはかなり困難なのだとか。


■「カモ」


 19年5月に入り、関東財務局と情報を共有する証券取引等監視委員会がJPアセット証券の検査に着手した。

 検査の結果、18年10月から19年5月までの141営業日のうち111営業日で、石井議員は約40万円から6200万円の証拠金不足が発生し、追証の差し入れがないにもかかわらず、取引継続あるいは新規取引を行っていたことが判明する。

「本当のところ、追証を猶予したのは国会議員の立場に配慮した特別扱いというよりもカモにしていたからです。社内では、年間4億円弱の営業収益のうち1割は石井さんからの手数料収入だともっぱらの話でした。最終的に、石井さんは多額の手数料を支払ったうえ、800万円近いマイナスのままで取引を強制決済されたのです」

 内部告発によって銭ゲバぶりが暴かれ、しかも大損を抱えたとあっては、自業自得とはいえ、泣きっ面に蜂の心境に違いない。

「週刊新潮」2019年9月26日号「MONEY」欄の有料版では、石井議員の資産運用とJPアセット証券の実態を詳報する。

「週刊新潮」2019年9月26日号 掲載

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