木下富美子都議は本当に反省しているのか? 辞職会見で “恨み節”“屁理屈”を連発

木下富美子都議が辞職会見 謝罪するも屁理屈や議会への恨み節を連発し報道陣ため息

記事まとめ

  • 木下富美子都議が辞職会見を行い、無免許運転を繰り返してきたことについて謝罪した
  • しかし、その後は同席した弁護士とともに都議会批判を打ち始めた
  • さらに、小池百合子都知事をダシに使い、11月分の給与についても態度を保留した

木下富美子都議は本当に反省しているのか? 辞職会見で “恨み節”“屁理屈”を連発

 本当にこの人は反省しているのだろうか。11月22日午後、急遽、都庁で辞職会見を開いた木下富美子都議(55)。約80分間にわたって、無免許運転や長期の議会欠席について詫び続けたのだが、時折、屁理屈や議会への恨み節を挟み込んでくるのだ。その度、報道陣からは溜め息が漏れ……。

 ***

■最初は真摯に頭を下げていたが……


 午後6時過ぎ、木下氏は代理人弁護士を伴って現れた。今回の服装は黒系のスーツに青いジャケット。先日初登庁した際、胸元が開いた真っ赤なワンピースを着て批判されたことを気にしてのセレクトか。

 まず、起立して無免許運転を繰り返してきたことについて謝罪した。

「免許停止中に車の運転をすることは都議会議員でなくても、絶対にあってはならないことです。にもかからず、私は免許停止中に運転してしまいました」

「規範意識が薄い、議員の資質に欠けるなど、厳しいご意見をいただいています。当然のことだと思います。私の遵法精神がなかったことについては、本当に申し訳なく思っています。多くの都民のみなさま、有権者のみなさまに、改めてお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」

 こう述べると、木下氏はフラッシュが焚かれるなか、深々と頭を下げた。だが、真摯な態度を見せたのはこれまで。この後、誰も聞いてはいない実績を強調したり、屁理屈や議会への恨み節とも取れるようなことを言い出したり……。本当に反省しているのか甚だ疑問なのである。

■理不尽な現実


 報道陣を絶句させたのは、会見が始まって10分くらい経った時。なぜ辞職を選んだかを説明するくだりで、

「85歳になる父の安全が脅かされる事態になり、これ以上家族を巻き込むわけいかないという決断になりました。私としては、有権者の方々に選んでいただいたことをもっとも大切に考え、4年間の任期、都議を続けたいという思いでした。ですが、仕事がしたくて議員継続を望んでいるにもかかわらず、仕事をさせてもらえない現実が明らかになりました。もちろん、議員の仕事は議会に出席するだけではありません。しかし、議員として、十分に仕事をさせてもらえない理不尽な現実に悩みました」

 11月9日、当選後初めて議会にやってきて公営企業委員会に参加しようとしたものの、他の都議が退席してしまい委員会が開催されなかったことを、「理不尽な現実」と言ってのけたのである。同席した弁護士まで、「木下を議会に呼んでおき、出席するとボイコットする。仕事をさぼっているのはどちらも同じ」などと議会批判を打ち始める始末。

 そして、またもやといった感じで「支援者」の声を披露するのであった。

「(前の任期中に)こんなに親身になって、対応してくれた都議はいなかった、本当にありがとう。そういったお声をいただき、お役に立てたことが嬉しくて……。本当に………、本当に嬉しく思ったものでした」

「負けずに頑張って欲しい、これからも力を貸してほしい、そんなみなさまの声、事故以来、直接、励ましていただいた支援者、家族には感謝でいっぱいです」

 百歩譲って、この期に及んでそんなふうに励ましていた支援者が実際にいたとしても、その何十、何百倍もの有権者が、一刻も早い辞職を望んでいたという現実を理解していないようなのである。

■小池知事もダシに


 小池知事もダシに使われた。10月下旬ころから連絡を受け、相談していたというのだが、

「ここはいったん退いて、交通事故の解決に専念されたらどうか、という助言をいただいた。これで人生が終わるわけない。再出発する際には相談に乗ると言ってくれました。政治の師であり、政治の舞台へのきっかけを作ってくださった方です。不祥事をおこしたにもかかわらず、大変親身に考えていただき本当にありがたいと思っております」

 辞職するよう説得された経緯を、このように美談に仕立てあげるのだ。

 当然、質疑で記者たちに突っ込まれまくったわけだが、無免許運転については、「これから裁判がある事情があるのでお答えできません」を連発。いまの自分の立ち位置について「推定無罪」という言葉まで持ち出した。

■11月分の給与については「検討する」


 圧巻は、この間得ていた報酬をどうするかという質問に対する回答であった。3カ月分については、NPO法人に寄付したと堂々と答えるのだが、11月分の給与については、「これから検討したい」と態度を保留。

「仕事をしたくて議会に出てきたことを踏まえ、また、議員の仕事は議会に出ることだけではありません。議会に出てくるためのさまざまな準備もあります」

 たった一度きり議会にやってきて、委員会に参加しようと準備したので、給与を得る資格があると考えているようなのである。

 まだまだ波乱含みだが、議会関係者からは「何はともあれ、辞任してくれてありがとう」といった感謝の言葉が聞こえてきそうである。

デイリー新潮編集部

2021年11月22日 掲載

関連記事(外部サイト)