菅前総理、二階元幹事長とじっこんの「令和の政商」に特捜部がガサ入れ 永田町が震撼した理由は

菅前総理、二階元幹事長とじっこんの「令和の政商」に特捜部がガサ入れ 永田町が震撼した理由は

菅義偉前総理

 モリカケを超える大疑獄事件に発展する――。

 そんな怪情報が永田町を駆け巡ったのは2月25日のこと。大物政治家のタニマチとして有名だった会社経営者の自宅や事務所に東京地検特捜部の“ガサ”が入ったのだ。

 全国紙記者によれば、

「そのタニマチとは、政治系コンサルティング『大樹グループ』の矢島義也会長(61)のこと。強制捜査とはいえ、実際はすでに立件された他の事件についての“反面調査”の色合いが濃く、新聞やテレビも特段これを報じることはありませんでした。ただ、永田町では“特捜部”というフレーズだけが独り歩きして“大型の贈収賄だ”などという流言がそこかしこでささやかれた」


■披露宴には安倍元総理もビデオメッセージを


 一介の会社経営者への家宅捜索が永田町を賑わせた理由は“タニマチ”くらいでは表しきれない、彼の華麗なる人脈にあった。

「一番有名だったのは、菅義偉前総理や二階俊博元自民党幹事長との関係でしょう。矢島氏は2016年に都内で結婚披露宴を開催したのですが、このパーティーの主賓は当時、安倍内閣で官房長官を務めていた菅氏。そして、乾杯の音頭を取ったのが二階氏だった」

 披露宴には安倍晋三元総理もビデオメッセージを寄せたというから、矢島氏が自民党の中枢に食い込んでいたのは間違いない。

 もっとも、彼が“政商”として歩み始めたきっかけは、旧民主党にあった。

「07年に設立された『大樹』の前身企業は、落選中だった民主党議員と構想を練って始めたといわれるシンクタンク。矢島氏は、その議員の伝手をたどって野田佳彦元総理と親しくなるなど、その後、民主党内で幅広い人脈を形成した。おそらく旧民主党系の議員で彼の世話になっていない人間はほとんどいないでしょう」


■令和の政商


 矢島氏に先見の明があったのか、シンクタンク設立の2年後に民主党は政権を奪取。

「彼はこの時、民主党議員とパイプがなかった官僚たちの指南役としても名を馳せた。さらに野党暮らしを余儀なくされた自民党議員にも近づいて恩を売り“令和の政商”と呼ぶにふさわしい布陣を整えたのです」

 野党の落選議員に始まり、果ては時の権力者まで……。わらしべ長者のごとく人脈を太らせてきた矢島氏だが、

「これまで何度も“特捜部が狙っている”とささやかれたのも事実。今回の一報を早トチリして首筋が寒くなった政治家がいたのもうなずける」

「週刊新潮」2022年3月10日号 掲載

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