今井絵理子の秘書が続々退職 本人が明かした“異変”の理由とは
2022年04月01日 05時56分 デイリー新潮

いろいろあった6年間
折しも今年は沖縄返還から50年という節目。6年前に初めて赤いじゅうたんを踏んだ沖縄出身の今井絵理子参院議員(38)にとっても勝負の年となる。だが、それを支えるはずの事務所スタッフが次々退職。身辺に異変が起きているというのだ。
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今夏の参院選沖縄選挙区はいつにもまして「特別」だ。自民党関係者によれば、
「今年は返還50年ということでどうしても選挙区で勝ちたい。しかし、良い候補がおらず、全国比例から当選している今井さんを選挙区で立てようという動きも一時はありました」
3月10日に党本部が公認したのは元総務官僚の古謝玄太氏だったが、
「地元出身とはいえ東京にいた官僚を出馬させるのは県連にとってもチャレンジです。当然、今井さんも応援に入ってくれるはず」(同)
改選を迎える今井氏と沖縄にとって重要な選挙となる。一方で、先の関係者は昨年末にかけて彼女の秘書が複数退職していると、不穏な情報も漏らすのだ。
「政策秘書と公設秘書含め、少なくとも3名は辞めていますよ。中には長く事務所で働いていた人もいますし、数カ月で“スピード辞職”してしまった人もいたよう。年が明けて採用面接は行ったみたいですけど……」
大一番を控え、不安を抱えているのだろうか。取材を申し込むと、本人がインタビューに応じた。
■“ファンでした”
今井氏は、
「この1年で私設・公設を含めて複数の秘書が辞めているのは事実です。ご本人の都合により退職した人もいれば、私の方から話をして、他の事務所に移られた方もいます」
と認めた上でこう続ける。
「6年前に右も左もわからない政界に飛び込み、この道に導いていただいた山東昭子先生(参議院議長)にお世話になりながら、事務所体制を作ってきました。今では多様性のある事務所スタッフがそろいました。障害者政策を担当してくれているのは、障害のあるスタッフで、それぞれが持ち味を発揮して私を全力で支えてくれています」
そして、今夏の選挙に向けてこう決意を語る。
「当選当初は“選挙の人寄せパンダ”と揶揄されたこともありました。しかし、私がSPEEDで活動していたのは四半世紀前にもなるのに、街頭演説などに行くと“ファンでした”と覚えていてくださる方が全国各地にいることが分かり、“当選1回でも役に立っているんだ”と実感しました。障害者支援の政策を一所懸命頑張ってきました。当選5年目の一昨年は手話を交えて国会の代表質問をさせていただき、党派を超え、共感していただける国会議員がたくさんいることに勇気付けられました。皆さんにもっと障害者支援に関心を持ってもらえるよう、これからも“人寄せパンダ”になって頑張ります」
と笑う。選挙は間近。異変を乗り越え、再び議員として“芽吹く”ことができるか。
「週刊新潮」2022年3月31日号 掲載
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