SPEEDの次はおニャン子…自民党が夏の参院選で「生稲晃子」擁立のウラ事情

SPEEDの次はおニャン子…自民党が夏の参院選で「生稲晃子」擁立のウラ事情

初のおニャン子出身国会議員が誕生するのか

 激戦が予想される参院選東京選挙区(改選数6)で急展開である。自民党が「おニャン子クラブ」の元メンバーでタレントの生稲晃子氏(53)を擁立する方向で調整中なのだ。党内では「第二の今井絵理子を作るつもりか」という反対意見が飛び交っているというが、よりによってなぜ「おニャン子」なのか――。

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■知名度のある女性候補


 40〜50代の人ならば、あの熱狂が脳裏に焼き付いているだろう。1985年から始まった夕方のバラエティ番組「夕やけニャンニャン」(フジテレビ)でブレイクした元祖・女性アイドルグループ。その「会員番号40番」だった彼女が、国会の赤絨毯を踏むかもしれないのである。

 戸惑うのは自民党都連関係者である。

「3月31日に一斉にメディアが報じ始めたのですが、私たちの知らないところでいったい何が起きているのかと驚いています。党本部のほうでメディアにリークして、既成事実化させようとしたのではとも言われている。都連内部では、会長の萩生田光一さんはじめ他の重鎮たちも生稲さんの擁立に前向きで、来週にも正式決定しそうな流れです」

 自民党は元バレーボール選手で現職の朝日健太郎氏の公認を決定しているが、中川雅治氏の引退に伴う二人目の候補者選びが難航していた。

「これまでも、片山さつき氏を比例区から回す案や、前回の衆院選で落選した石原伸晃氏を父・慎太郎氏の弔い合戦に見立てる案、都連内部から都議を昇格させる案などが浮上してきましたが、どれも決め手に欠けていました。一番大きな声としてあるのが、『知名度がある女性』を推す声。立憲民主党の蓮舫氏や、小池百合子知事がバックにつく都民ファーストの会代表の荒木千陽氏など、敵には大物女性候補がいるので、こちらとしても何とか女性票を取り込みたい。朝日氏と支持層を被らせたくないという理由もあります」(同)


■後継はウチから


 生稲氏をプッシュしたと言われているのが、都連会長を務める萩生田光一経済産業大臣だ。生稲氏は安倍内閣時代の2016年に設置された政府の「働き方改革実現会議」の民間議員を務めているが、この時、官房副長官だった萩生田氏に見初められたのだという。

「今回引退する中川さんは安倍派で、萩生田さんも安倍派の重鎮。安倍派としては暗黙の了解として、後継はウチからと主張しているわけです。参院自民党は、衆院と違って旧来型の派閥政治を展開しており、一人でも自派閥の人間を増やしたいところ」(同)

 一方、生稲氏の擁立に異を唱えているのが、麻生太郎副総裁周辺だ。以前は安倍晋三氏、甘利明氏と合わせて「3A」と呼ばれるほど安倍氏と距離が近かったが、最近は岸田文雄首相に近づき、「大宏池構想」を進めているともされる。

「『今井絵理子2号を作ってどうすんだよ』とあからさまに不快感を示しています。今井さんも今回改選を迎えますが、当選直後まもなく不倫騒動を起こして周囲を呆れさせましたからね」(同)


■女同士の


 だが、どうやら安倍派側に軍配が上がりそうだという。

「タイムリミットが迫るなか、生稲さんを超える候補がいないのも事実。都連内部でも落下傘的に降りてきた生稲さんに反発する声もあるが、会長である萩生田さんが最後は押し切ると見られています」(同)

 では、生稲氏が当選する確率はどのくらいか。

「6議席のうち、立民の蓮舫氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏、自民の朝日健太郎氏の4現職は当選圏内と言ってもいいでしょう。残る2議席を、生稲氏、都民ファの荒木千陽氏、そして今、全国に支持を拡大している日本維新の会の3候補が争うかたちになる。生稲氏は知名度があるといっても、『夕やけニャンニャン』世代の40代、50代に限定される。そんなに簡単にバッジはつけさせてもらえないと思いますよ」(同)

 果たして、おニャン子出身議員は実現するのか――。

デイリー新潮編集部

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