二階派からまたも退会者が ナンバー2・武田良太が派閥を割るといううわさも

二階俊博元幹事長の政治力が低下か ナンバー2・武田良太氏が退会する可能性

記事まとめ

  • 二階派は「寄せ集め」とも揶揄されてきたが、結束が揺らぐことがなかったという
  • しかし、二階俊博元幹事長の政治力が低下しているらしく、片山さつき氏らが退会した
  • ナンバー2・武田良太氏も忠実な子分を連れて派閥を割るとの臆測も出ている

二階派からまたも退会者が ナンバー2・武田良太が派閥を割るといううわさも

二階派からまたも退会者が ナンバー2・武田良太が派閥を割るといううわさも

二階俊博氏

 来るもの拒まず――。

 二階俊博自民党幹事長のもと、そんな姿勢でひたすら拡大路線を突き進んできた二階派こと志帥会。

 他党からの転向組や無所属議員を次々と自派閥に取り込むその手法は、党内の他派から「強引だ」と非難され、また「寄せ集め」などと揶揄されてもきた。

 それでも二階派の結束が揺らぐことがなかったのは、ひとえに二階氏の存在感ゆえであろう。

 政治部記者が言う。

「安倍政権から菅政権にかけて幹事長を務めた二階氏は、その権力を背景に求心力を保ってきた。ところが昨年10月に発足した岸田政権で二階氏は無役に。10月末に行われた衆院選では、二階派が大きく議席を減らす結果となった。ベテラン議員の引退もあったとはいえ、二階氏の政治力が低下しているのは明らかです」

 さらに、今年2月には、片山さつき参院議員の派閥退会を巡って騒動が勃発。

「これも“ドン不在”の証左といえる。昨年10月には武田良太前総務相が派閥ナンバー2の事務総長に就任。二階氏から派閥を引き継ぐ可能性も取り沙汰されていますが、派閥内のタガは緩むばかりです」


■不満の種は昨年9月の総裁選


 そんなユルみの一つが表面化したのが、今月14日に発表された衛藤晟一参院議員の派閥退会だった。

「衛藤氏は今月8日に二階氏に退会の意向を伝え、片山氏のときのような泥仕合もなく1週間で了承を得た。ただ、衛藤氏は“二階さんは政治家として終わった”などと周囲にかなり強い不満を漏らしていたといい、決して円満な退会ではなかったようです」

 不満の種は、昨年9月の総裁選にある。

「総裁選で二階派は“泡沫候補”と見られていた野田聖子衆院議員のために8人も推薦人を出した。衛藤氏には“勝ち馬に乗ろうというときに野田じゃないだろう”という思いが強く、この頃から二階氏に対する不信感を募らせていたそう」

 さらなる退会者が相次げば、空中分解も現実味を帯びる二階派。だが、派閥を実質的に取り仕切る武田氏に動揺は見られない。

「あまりに落ち着き払った武田氏の態度に“いざとなったら忠実な子分を連れて派閥を割り、菅義偉前総理の立ち上げる派閥に合流するつもりでは”なんて臆測もささやかれている」

 かつて派閥の研修会で、

「仲間がそろってこそ、大きな力になる」

 と派閥政治の極意を語った二階氏。後継者の胸にその深意は届いているか。

「週刊新潮」2022年4月28日号 掲載

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