小泉進次郎の応援演説に黄色い歓声 菅前首相は足取りがフラフラ? 参院選で巻き返しを図る自民党

小泉進次郎の応援演説に黄色い歓声 菅前首相は足取りがフラフラ? 参院選で巻き返しを図る自民党

横浜に集結した“オールスター”

■前回衆院選では、維新躍進の陰で伸び悩んだ自民


 昨年10月の衆院選では、日本維新の会が改選前の4倍近くの議席を獲得する躍進を見せた一方で、自民党は石原伸晃氏や甘利明氏など、ベテラン勢の小選挙区敗北が印象に残る結果となった。

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 実のところ、前回選挙で自民党は大敗予想を覆し、議席数はさほど落とさず絶対安定多数を維持することに成功した。しかしながら敗北した中に石原氏のような大物議員が含まれていたのもまた事実。

 岸田内閣の高支持率が伝えられる中、来る参議院選挙で取りこぼしなどあってはならないと考えるのは自然なところだろう。7月の本番を控え、自民党のアピールにもだんだんと熱が入ってきたようだ。

 その気合いの表れだろうか、公示を前に各陣営で候補者たちの街頭演説が始まるなか、自民党はのっけから“オールスター”で立ち上がった。


■地元横浜での人気は健在な小泉進次郎氏


 5月22日、神奈川選挙区で3選を狙う三原じゅん子参院議員(57)の応援に駆けつけたのは、ともに神奈川が地元の菅義偉前首相(73)と小泉進次郎前環境相(41)である。

 小泉氏といえば、環境相時代に“実現”したレジ袋有料化がすこぶる悪評の他、何を言いたいのかよくわからない「小泉構文」がネタにされるなど、このところネガティブに取り上げられることが少なくない。

 かつては応援演説に引っ張りだこだったのが、最近はその人気も陰りだした……というのがもっぱらの評判だったが、会場の横浜・桜木町駅前には2千人ものギャラリーが大集結。

 小泉氏がさっそうと手を振ると“キャー! かっこいい!”なんて声が上がるから、客寄せパンダとしての実力はまだまだ健在なようである。実際、こういう場でのトーク術は抜群で、客いじりも含めて名人芸に近いものがある。


■落ちそうで落ちない? 足取りが危なっかしい菅前首相


 かたや、いささか頼りなかったのは菅氏である。

 壇上にあがる際、足を滑らせてズッコケてしまったのを皮切りに、ワクチン接種にまつわるアレコレや経済政策における自身の手柄話をメインに語る。

 よく言えば堅実、真面目、誠実で、首相時代と同じテイストではあるのだが、キャッチーかといえば別の話で、会場をあとにするギャラリーもちらほら。

 さらにこの日の菅氏は締めのあいさつの途中でフラフラと倒れそうになって、周囲をヒヤリとさせる一幕もあった。

 そんなこともあってか、最近一部では重病説も流れたものの、「目の手術をしたことに尾ひれがついただけ」(担当記者)。

 実際にはピンピンしているのだそうだ。

 猛スピードでのワクチン接種など首相時代にさまざまな政策を実行した菅氏の目には、大したことはしていないわりになぜか支持率が抜群に高い現首相はどう映っているのだろうか。

 さて、2010年に立候補した時には完全に色物視されていた三原氏も、気付けばもうすぐ2期目を終えるのでキャリアは10年超となる。すでに副大臣や自民党女性局長などを経験し、現在の肩書は内閣府大臣補佐官。今ではもう「顔はやばいよ、ボディーやんな、ボディーを」などという往年の名セリフでいじられることもめっきり減った。

 この日は自らが応援される立場だったが、日頃は応援を依頼されることも多いようだ。与党政治家としての実績はさておいて、自民党の議員としては貢献度が高いのかもしれない。

 今回の参院選でも、タレント候補と称される人々の立候補が予定されている。乙武洋匡、水道橋博士、生稲晃子、中条きよし等。乙武氏はじめ、立候補だけでニュースになる点は他の候補よりも有利だろう。

 そこに違和感を覚える国民は少なくないものの、この有名人頼みの路線だけは与野党一致して維持している点のようだ。

撮影・土居 誉、西村 純

「週刊新潮」2022年6月2日号 掲載

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