安倍元総理、後継選びが難航しそうな理由 安倍陣営では「つなぎにアッキー」の声も

安倍晋三元首相の後継選びが難航する可能性 安倍昭恵夫人が出馬すれば圧勝も

記事まとめ

  • 安倍晋三元首相の後継問題を巡り、関係者は戸惑いを隠せないという
  • 衆院山口4区では補欠選挙が行われるが、安倍家の後継問題は悩ましいという
  • 誰が多くの票をとれるか考えると安倍昭恵夫人が浮上し、出馬すれば圧勝するとみられる

安倍元総理、後継選びが難航しそうな理由 安倍陣営では「つなぎにアッキー」の声も

<a href='/topics/keyword/安倍晋三/160530000987/'>安倍晋三</a>元総理

 自民党内最大の派閥を率い、ますます精力的に発言をしようとしていた安倍元総理。後継問題など先のまた先のはずだったから、急な事態に関係者は戸惑いを隠せない。後継はあの人になるという話も浮上して。

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 安倍元総理夫妻が子宝に恵まれなかったことは、周知の通りである。したがって、後継問題が将来の悩みのタネになるであろうことは、関係者の共通した認識だった。というのも、後継候補がいずれも帯に短し襷に長しで、ピタリとはまらないからである。

 政治部デスクが言う。

「安倍さんの議席があった衆院山口4区では、補欠選挙が行われることになりますが、昨年10月の衆院選について、現在、1票の格差をめぐる裁判が最高裁で続いています。判決が確定するまで補選を行えないという規定があるため、補選は来年4月以降になる公算が大きいです」

安倍晋三元総理の通夜

■後継選びが難しい事情とは


 本来なら10月にも投票が行われたことを思えば、少し時間に余裕ができたともいえる。だが、その程度の時間ではなかなか解決できないほど、安倍家の後継問題は悩ましいという。

「安倍元総理の兄で、三菱商事の子会社社長を務めていた寛信さん(70)のご長男、三菱商事に勤める寛人さん(31)が継ぐのが最も妥当だとされ、元総理の母親の安倍洋子さん(94)も、できれば彼を後継者にしたいのです。地元の後援会の人にもそう話していたそうですが、寛人さん本人にその気がまったくありません。一方、元総理の弟で岸家の養子になった岸信夫防衛相(63)にも、フジテレビ出身でいまは防衛相秘書官を務める長男の信千世さん(30)がいます。元総理は信千世さんが、自分の後継にふさわしいと考えていたフシがあります。ところが、現在、父の信夫さんは時々車椅子を必要とするほど体調が悪く、こちらの後継問題も無視できません。洋子さんにしても、岸家の地盤である山口2区の跡継ぎも手当する必要があるわけで、それを考えると、信千世さんを安倍元総理の後継にするのは、現実的ではない面もあります」(同)

 そんな事情で簡単には後継を決められず、みなやりすごしてきたところに、図らずも急ぎ決断を迫られることになったのである。

初めて手をつないだ日本のファーストレディー

■圧勝するために


 一方、安倍家に近い関係者はこう耳打ちする。

「安倍総理が急死したので、本当なら、いまも寛人さんを説得して、出馬させたいところなのですが、それが難しそうなので、岸信千世さんと養子縁組するのはどうだろうか、という話が浮上しています」

 その場合、岸家の後継は信千世氏と年子の弟(29)にするということだろうか。しかし、単に後継者を決めるだけではすまない問題があると、地元の安倍事務所に近い筋が語る。

「安倍元総理は山口3区選出の林芳正外相とは、地元政界のライバル関係にありました。しかも、よりによって次の衆院選では山口県の小選挙区が一つ減る。後継がいない安倍さんは、林さんが将来、地盤を奪いにくるのを警戒していました。それだけに、次の補選では圧勝しておきたいという思惑が、安倍陣営にはあります。その点、誰が多くの票をとれるかと考えると、浮上するのが昭恵夫人です。安倍元総理がなかなか地元に帰れなかったのに対し、昭恵さんはちょくちょく帰って、地元の後援組織にも顔を出していたので、地元では意外と人望があります。出馬すれば圧勝するでしょうから、つなぎに昭恵さんを立てるべきだ、という声も、関係者の間からは上がっています」

 かつて「深く考えないで、なにをするか考えるときも、じゃあ、これで、みたいな感じで生きているので」と語っていた昭恵さん。深く考えずに出馬する可能性があるのだろうか。

「週刊新潮」2022年7月21日号 掲載

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