塚田一郎議員、母が1億円騙し取っても被害者に「忖度」なし! 問われる政治家の資質

塚田一郎議員、母が1億円騙し取っても被害者に「忖度」なし! 問われる政治家の資質

塚田一郎参議院議員

■母親が1億円騙し取っても被害者には忖度しない「塚田一郎」(2/2)


 忖度発言で国交副大臣を辞した塚田一郎参議院議員(55)を指して、「母親が抱える深刻な問題に気づいていたはずです」と証言するのは、新潟県長岡市の会社経営者、小山三枝さん(78)=仮名=だ。“母親”とは御年88になるTさん、“深刻な問題”とは借りたまま返さない彼女の借金を指す。小山さん以外にも、被害者は複数人いる。借金は一郎議員の選挙資金にも利用され、また議員の名前を利用した借金もあったというから、本人にとってもひとごとではないのだ。

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 一郎議員は、借金を繰り返す母親を、ただ閉じ込めようとしただけだったと、小山さんは語る。

「一郎の顧問という名刺を持ち、やくざが街宣をかけるのを防ぐなど、Tの後始末をしていた事業家がいて、Tは自己破産後、一時、その人のマンションの一室に住んでいました。ところが、議員会館の一郎の部屋にまで債権者が押しかけるようになると、一郎はTを新潟に閉じ込めたんです。このとき一郎の妻は、Tが出歩けないようにと丸坊主にしています。その後、その事業家と一郎が話し合い、Tを葛飾区の金貸しの部屋に預けることになりました」

 どういう意味か。

「その金貸しも多額をTに貸していたので、その人の持つビルの一室にTを住まわせる代わりに、Tの年金の口座を押さえさせ、家賃と返済金を抜き取らせました。まるで貧困ビジネスです。でもTも困って、抜け出しては借金を重ねました。私のところにも“電車賃がない”“電気が止まった”“ガスが止まった”と電話がかかってきて、拒むのも気の毒だから助けていました。本来は一郎が助けるべきなのにね」

 ちなみに、小山さんの被害総額は1千万円を超えるといい、被害者のだれもが、Tさんが過去に踏み倒した額は億を超えるはずだ、と語るのである。


■「私は痴呆じゃない」


 その後、一郎議員が講じた手は、〈温かさ溢れる社会の実現を〉とホームページで謳うわりには、母への愛が感じられない酷なものだった、と小山さんは言う。

「一度、都内の病院に入れられ、いよいよ借金取りがうるさくなった5、6年前、奈良県の天理教本部に1年間、修行のようなかたちで入れられました。新潟支部に移ってからは、レストランに入ったけど払うお金がないからと、私も何度か呼び出され、そのとき“ここを出たら部屋を借りる”と、希望を述べていました」

 だが、4年ほど前、

「一郎に痴呆症扱いされて、埼玉県の老人ホームにたたき込まれました。その直前、私の家にいたことがあって、電話で“一郎さんのために施設に入ってください”と口説く弁護士に、“ウソです、私は痴呆じゃない、一人でいくらでも出かけられる”と言って、戦っていたのが忘れられません」

 そして最後に、小山さんはしみじみとこう語った。

「一郎は、実の母親がこれだけ多くの人に迷惑をかけたことを、どう思っているのか。実母の不始末さえ処理できない人に、政治家を名乗る資格があるのでしょうか。Tが病気だとしても、母親と正面から向き合わずに、厄介者として他人の間をたらい回しにし、最後は施設に捨てるように閉じ込めてしまうとは、いくらなんでも非情にすぎます。こんな人に、国民に寄り添った政治活動ができるとは、到底思えません」


■塚田事務所の回答は…


 その老人ホームにTさんを訪ねたが、家族以外の面会は不可能だという。幽閉作戦は成功しているわけだが、塚田議員は被害者の声になんと答えるのか。

 ところが、対面取材は断わられたうえ、事務所宛てに送った詳細な質問に対しても、返ってきたのは、

「回答は差し控えます」

 の一言のみ。思い出したくもないほど後ろめたいのだろうか。だが、被害者への忖度が足りないことだけはたしかである。政治アナリストの伊藤惇夫氏も、

「安倍さんや麻生さんに忖度するくらい気が回るなら、被害者にもっと気を回すべきでしょう」

 と言って、続ける。

「母親の借金の一部が選挙資金に流れていたなら、一郎氏の連帯責任も問われますが、そうでなくても、身内が起こした不始末にきちっと対応するのは当然のこと。母親もコントロールできないこと自体、政治家として失格です。一郎氏が政治家だから被害者が遠慮しているとしたら、議員の地位を利用して問題から逃れていることにもなる。先の忖度発言にこのことを加えると、議員辞職してもおかしくない事態です」

 塚田議員のホームページには、〈山積する様々な課題を、一つひとつ丁寧に、根気強く解決していく〉とも書かれている。それが本気なら議員を辞め、山と積まれた借金を根気強く解決していくほかあるまい。

「週刊新潮」2019年4月18日号 掲載

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