菅官房長官が「異例の訪米」、日程スカスカでも「ポスト安倍」の現実味

菅官房長官が「異例の訪米」、日程スカスカでも「ポスト安倍」の現実味

菅官房長官

 今月9日から4日間の日程でアメリカを訪れたのは菅義偉官房長官。官邸の危機管理を担う官房長官の外遊は異例といえるが、その待遇もまた異例であった。

 政治部デスクによれば、

「外務省が根気強く米政府に交渉し、ペンス副大統領など要人との会談が設けられたんです。さらに、随行者も外務省の北米局長やアジア大洋州局長など粒揃い。英語が苦手な菅さんのために、安倍総理とトランプ大統領の会談時に立ち会った通訳が用意されました」

 公表された外交日程は〈10日午前 ペンス副大統領と会談〉などといささか“スカスカ”ではあるが、

「日本でも毎朝6時から活動を始める菅さんですから、米国でも隠密日程をいくつもこなしたのでしょう」

 日本ではすでに“ポスト安倍”の呼び声が高い菅氏。京都大学名誉教授の中西輝政氏は、

「アメリカからすれば、コストをかけず、総理の最側近に恩を売り、パイプを作ることができますから、安い買い物です」

 としながら、

「とはいえ、アメリカの政治感覚はドライ。もし、次の総理が石破さんになると考えていれば、関係があまり良くない菅さんに会うことは避けたはずです。ポスト安倍としての認識があったからこそ、日本側の要請に応じたのでしょう」

 もっとも、そこにはリスクもあるといい、

「ペンスは、日本ではプラグマティックな政治家だと捉えられがちですが、根底にはキリスト教原理主義がある。トランプとは比べ物にならない教条的右派思想の持ち主で、自国の覇権が世界中に及ぶべきだと考えているのです。外交に不慣れな菅さんが対応を間違えれば、日本の国益を損なう政策をねじ込まれる危険もあるでしょう」

 あんまり浮かれすぎないように、ね。

「週刊新潮」2019年5月23日号 掲載

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