丸川珠代「トップ当確」でも官僚に嫌われる女王様気質

 大混戦が予想される東京選挙区にあって、早くも「トップ当確」の呼び声高いのが、自民党の丸川珠代元五輪担当相(48)である。前回の改選時に、公明党の山口那津男代表を上回る100万票超を獲得した彼女に死角はなさそう。だが、その陰で官僚からは怨嗟の声が漏れ聞こえ……。

 つい先日、安倍総理への問責決議案を出した野党に対し、三原じゅん子参院議員が「恥を知りなさい!」と怒声を発して話題となった。これを聞いて「彼女」のヤジが頭を過(よぎ)った向きも少なくあるまい。

 民主党政権下の2010年3月、子ども手当法案強行採決に際して、

「この愚か者めが!」

「このくだらん選択をしたバカ者共を絶対忘れん!」

 と、元女子アナらしい滑舌の良さでタンカを切ったのが丸川氏だった。

 だが、こと自民党内ではそんな「女傑」ぶりは鳴りを潜めているようだ。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう語る。

「丸川さんは党内での人気がすこぶる高く、組織票も揺るぎません。彼女の知名度からすればもっと目立つこともできたと思いますが、長らく下積みを頑張ってきたことが奏功している。しかも、バックには安倍総理が控えていますからね」

 政治部記者によれば、

「都議や代議士も多くが丸川さんの応援に回ってしまい、同じく自民党から出馬する武見敬三さんの票を喰うのではないかと戦々恐々としている。政策立案能力はバツグンの武見さんですが、人気では丸川さんに大きく水をあけられています」


■「三流役所ですか?」


 他方、彼女のトップ独走にやきもきしているのは中央省庁の役人も一緒だとか。

「彼女は官僚に対しては、“愚か者”発言で垣間見えた“女王様気質”を全開にしているんです」

 とは自民党関係者。これまで環境相や五輪担当相を歴任してきた丸川氏だが、

「たとえば環境相時代には、彼女に報告を上げずに案件を進めてしまった役人が突然呼び出され、“なにやってるの! 反省文を書きなさい!”とピシャリ。さらに、五輪担当相の頃も性格が丸くなることはなく、ある省庁のレクで間違いが見つかった時には、“アナタのところは三流役所ですか?”と怒鳴り散らしていた」

 秘書官への当たりもキツいようで、

「ある会議の最中、彼女がテーブルに置かれたペットボトルを秘書官に渡したんですね。何をするのかと思ったら、秘書官にキャップを開けさせていた」(同)

 3期目を圧勝で飾れば、閣僚の座に返り咲く可能性も――。今年の「官僚たちの夏」はかなり冷え込みそうである。

「週刊新潮」2019年7月11日号 掲載

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