インチキ資産運用、元近鉄「石井浩郎議員」は借金6千万円、永田町で実績ナシ

 今回のニュースを見て、そうだ、この人、国会議員になっていたんだ……と思い出したムキも少なくないだろう。インチキ「資産運用」がバレた石井浩郎・参院議員(55)。本業では無名、悪事で話題。彼もまた、典型的な「タレント議員」の悪癖に染まっている……。

 石井議員が力を入れているテーマの一つは「道徳教育の充実」だそうだ。国会質問でも選挙演説でもしばしばアピールしているが、実際に彼の頭の中にあったのは「どう得」をするか、ということのようで、

〈JPアセット証券 石井議員に利益提供〉

 との見出しが読売新聞に躍ったのは今月5日のこと。

 記事によれば、石井議員はJP社を通じて先物取引を行っていた。先物取引では、顧客は「担保」として「証拠金」を一定額収める必要があるが、議員の場合、取引に損失が出たためこれが最大6200万円不足。本来なら取引終了、となるところを「後で差し入れる」「取引を続けたい」と強弁したため、JP社はやむなく、自ら証拠金を立て替え。これが顧客への不当な利益提供とされ、証券取引等監視委員会から行政処分を勧告されたのである。


■借金6千万円


 元証券マンで経済評論家の山崎元氏は、

「証拠金不足額から見て、実質的に億単位の相場を張っていたのでしょう」

 石井議員は多額の投資でコケた。そのツケを「地位」に乗じて証券会社に回し、一般の顧客ではありえない恩恵にあずかったワケだ。しかもお咎めを受けたのは相手方だけ。現役時代から日本男児をウリにしていたはずだが、ちっとも男らしくないのである。

「彼はもともとカネに聡い人間でね……」

 と言うのは、さるベテランの野球ジャーナリスト。

「名門・秋田高校から早稲田大に進んだくらいですから頭は良い。マイナス60%という大幅な減俸に腹を立て、近鉄から巨人に移籍。巨人での契約更改の際にも“フル出場はしていないが、代打としてどんな貢献をしたか”“どの試合のどの局面でどんなヒットを打ったか”などを記したメモを用意し、アピールしていました」

 引退後も飲食店の経営に乗り出し、一時はもつ鍋屋を数店舗経営した。

 参議院に提出された彼の資産状況を見てみると、8千万円の抵当が付いた麻布十番の高級マンションと、預金(定期)4千万円が目に付く。一方、借金も6千万円あり、年収は2千万円前後だ。

「他方で、議員としては“目立たない”の一言に尽きる。議員立法や質問主意書は皆無に等しいですからね。委員長経験もあり、自民党の副幹事長や人事局長も務めていますが、彼の実績を問われても話せる人はいない。同じタレント議員で当選同期の三原じゅん子さんが良い意味でも悪い意味でも目立っているのとは対照的です。党の秋田県連幹部も務めていますが、この間の参院選で自民党候補を落としたことでも評判を下げた」(政治部デスク)

 と言うのである。

「議員なんだからスポーツ界の問題解決で目立ってほしかった」

 とは、プロ野球→政界と同じ道を辿った、元参院議員の江本孟紀氏の弁。

「今はオリンピックとかパワハラ、ドーピングとかいろいろな問題がある。スポーツ界出身としてやれることはあるのにね……」

 当の石井議員に見解を伺いたかったが、取材依頼にも回答はなし。

 そのズル賢さ、折角なら魑魅魍魎はびこる永田町で少しでも生かせば、人の役にも立てただろうに……。

「週刊新潮」2019年9月19日号 掲載

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