「れいわ」「共産」連携、一皮むけばキズの舐めあい

 9月12日に共産党の志位和夫委員長が国会内で会談した相手は、れいわ新選組の山本太郎代表である。“野党共闘のカギを握る”と評されることの多い両党首による会談だったが、

「実際は、存在感の低下を食い止めたいという思惑が一致したに過ぎない、とみられています」

 とは野党担当記者。

「共産党は党員の減少に歯止めが利かず、この8月にはついに党財政の生命線である赤旗日曜版が100万部を割り込んでしまった。事態を打開したい共産党が、野党各党に党首会談を打診し、真っ先に応じてくれたのが山本氏だったというワケです」

 他の野党はというと、

「志位氏が、枝野幸男代表を総理大臣に、とまで秋波を送った立憲民主党は慎重な姿勢を崩していませんし、国民民主党の支持母体である連合にも警戒されている状況。山本氏と手を組めば“台風の目”の演出に成功し、存在感を示せますからね」

 一方の山本氏にも旨味はあって、

「参院選直後こそ注目を集め、支持率を4%台に乗せたこともありましたが、その後はとくに話題ナシ。次の衆院選で候補者100人擁立とぶち上げたものの、自前で選挙費用を賄える人を集めるのは容易でなく、その点、共産党と連携すれば“候補者調整”の大義名分のもとに人探しの負担を減らすことができます」

 なかなか周到な戦略だが、

「振付をしているのは小沢一郎さんですよ。山本氏は小沢さんを未だに師と仰ぎ、ことあるごとに相談している。共産党とのパイプ役も、かねて志位氏と親しい小沢さんだったというのがもっぱらの見方」

 ハリボテの共闘は、いつまで続くことやら……。

「週刊新潮」2019年9月26日号 掲載

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