河野防衛相はエゴサの達人 ツイッター民がハマる“かくれんぼ”

河野太郎防衛大臣はエゴサーチの「達人」 ツイッター民がハマる“かくれんぼ”遊び 

記事まとめ

  • ここのところ、「河野太郎」という文字をツイッター上で見ることが多くなったという
  • 「河野太郎」とつぶやいて、河野防衛大臣本人に見つけられるかどうか試す遊びだそう
  • 事務所にはツイッター担当者というのは特におらず、事務所の方はノータッチだとか

河野防衛相はエゴサの達人 ツイッター民がハマる“かくれんぼ”

 ここのところ、「河野太郎」という文字をツイッター上で見ることが多くなった。言わずと知れた河野太郎防衛大臣の名前だが、彼の名前をつぶやく(ツイートする)人たちは、政治について語っているわけではない。河野大臣との“他愛ない遊び”に興じているのだ。

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 百聞は一見に如かず。まずは、該当ツイート【1】を見てみよう。

 このように、「河野太郎」とつぶやいて、本人に見つけられるかどうか、という「かくれんぼ」のような遊びが、ツイッター上で繰り広げられているのだ。ちなみに、このツイートは約7分で発見されたというので、かくれんぼだとすれば、鬼の圧勝だろう。

 はじめは普通に「河野太郎」とツイートしていた人々も、次第に“検索避け”をかけて、河野氏のエゴサ能力を試すようになる。

 検索避けとは、例えば「河野太郎」という名前の間に絵文字や空白、意味のない文字などを挟んで「河 野 太_郎」「河$野太$郎」とつぶやくなど、簡単な検索では見つけにくくする方法だが、河野氏は…

 あっさりと発見【2】。多少検索避けをした程度では、簡単に見つけてしまうようだ。

 そんな河野氏のリサーチ能力の高さにネットでは「河野大臣のサーチ能力どうなってんだ」「河野太郎って何者?」と驚愕の声が上がっている。やりとりに興味を覚えた人々の間で、河野氏に見つからないように「河野太郎」とつぶやく遊びに挑戦する人が続出。難易度もどんどん高くなっていった。

 例えば、これは読めるだろうか【3】。

 これはモールス信号で「コウノタロウ」とつぶやいたものに対し、河野氏が「ヤメレ」と答えたものだ。他にも……

 ツイッター民「25 13 55 41 95 13 さん好き これだったら本人にはバレないなwww」
 河野氏「ああ、はいはい、行と段ね。」

 ツイッター民「河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野大郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎河野太郎」

 河野氏「一つ間違ってる」

 ツイッター民「3053 3046 306E 305F 308D 3046」
 河野氏「3084 3081 308C」

 ツイッター民「%E6%B2%B3%E9%87%8E%E5%A4%AA%E9%83%8E これは流石に補足できないでしょ」
 河野氏「エンコードしてるだけじゃん。」

 といったやりとりがツイッター上で行われた。蛇足ながら解説すると、上から、

・ひらがなの行と段で表現→あっさりと看破される
・たくさんの「河野太郎」に「河野大郎」が混じっているのを看破
・パソコンのUnicode(文字に振り当てられた数字)で「こうのたろう」「やめれ」とやりとり
・河野太郎をURLエンコード(URLで使えるデータ形式に変更)→あっさりと看破される

 となっている。他にも、「点字」「音楽のコード」「河野太郎の書き順を並べる」などツイッター民が様々な表現方法で「河野太郎」とつぶやくのを、河野氏が見つけ、引用リツイート。道路標識の画像を並べる人、陶芸やゲーム画面などの動画で表現する人もいた。

「どうやって見つけるの?」という声に河野氏は「念力」(本人のツイート)などと人を食ったようなツイートで煙に巻いているが、これも面白い返しとして多くのツイッター民には好意的に受け止められているようだ。

 とはいえ、政治家の言葉を額面通りに受け止めてはいけない実際は、複数の優秀なIT担当者が全力でツイッター上の「河野太郎」というワードを検索しているのではないだろうか。そこで、河野太郎事務所に取材を申し込んだ。


■河野防衛大臣のツイッター担当者について、事務所に問い合わせると……


 ツイッター上で話題となっているツイッター民と河野氏の「かくれんぼ」。日韓外相会談では、身につけていた腕時計が金時計だと揶揄されたが、「竹ですが何か」と見事に切り返したことが記憶に新しい。また、ネット上で他愛ない恋愛相談に乗ることもある。

 ネットスキル、ネットリテラシーなどといわれるインターネット上のコミュニケーション能力は、閣僚の中で随一だろう。さぞかし優秀なITスタッフを何人も抱えているのではないかと、河野太郎事務所に問い合わせてみると……

「ツイッター担当者というのは特にいないと思います。事務所の方はノータッチですので」(河野太郎事務所の秘書)

 特に何かを隠そうとしている様子はなかった。肩の力が抜けた世間話をするようなのんびりとした雰囲気だ。ネット上で河野氏のエゴサ能力の高さが話題になっていることを伝えると、「すごいみたいですよね。私は率直なところインターネットに詳しくないので、何がすごい能力なのかよくわからないのですが」(同秘書)と、むしろ秘書の方がツイッターなどのSNSに詳しくなさそうである。

 では、河野氏がどのぐらいツイッターに時間をかけているのかを聞いてみると、

「特にそういう時間をまとめて取っていることはないと思うので、公務の合間や移動中にやっているんだと思います。ノータッチなのでこれくらいしかお答えできません」

 と、あくまでも事務所はSNSに関わっていないという。

 エゴサーチも暗号解読も河野氏自身がやっているとすると、あのスキルはいったいどこで培われているのだろうか。彼のツイートを遡ってみると、「9600bpsのモデムが100万円をきって、購入の稟議書が常務決裁で良くなったころから」という記述があった。どうやら彼はモデム時代、すなわちパソコン通信黎明期からのネットユーザーらしい。

 河野氏は大学卒業後、1986年2月富士ゼロックス株式会社に入社。「ネットワークとマルチメディア技術を利用した在宅勤務及びサテライトオフィスの実験を担当」したと公式ホームページのプロフィールにある。IT関連事業に関わってきたことに加えて、彼自身モデム時代からのネットユーザーであると語っているので、インターネット歴ウン十年のベテランに間違いない。「やめれ」という独特の言い回しを使うあたりも、古くからネットの住民である証だ。ツイッターでアスキーアート(コンピュータの画面上に文字を縦横に並べて絵に見立てたもの)を使いこなす様子に「昔は2ちゃんねらーやってたのでは?」という声もある。

 最近は双方に飽きが来ているのかネタ切れなのか、「かくれんぼ」のツイートは減ってきたが、河野氏の似顔絵やコラージュ画像にコメントをするような他愛ないやりとりは相変わらず続いている。ツイッターのフォロワー数は、現在118万8千人。フォロワーからは、「IT担当大臣も兼務して欲しい」との声も多い。

 神がかった検索能力でツイッター上の呼びかけを拾う河野防衛大臣。この調子で国民の切実な声もしっかり拾っていただきたいものだ。

森下なつ/ライター

週刊新潮WEB取材班編集

2019年11月4日 掲載

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