ゴーン事件でちょっと空回り…森雅子法相は「カメラ映りばかり気にしている」?

ゴーン事件でちょっと空回り…森雅子法相は「カメラ映りばかり気にしている」?

まさに丁々発止

 ゴーンの海外逃亡以来、露出がグンと増えた森雅子法相(55)。永田町での評価も上がっている反面、霞が関からはこんな声も聞こえてきた。力の入れどころがちょっと違うのでは――。

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 ゴーン逃亡を聞いた彼女は、地元の福島からすぐに帰京した。社会部記者の話。

「それからというもの、正月返上で対応に当たってきました。大晦日からは逃亡の事実確認。国際刑事警察機構の国際手配を経て大臣コメントを出し、会見。そして1月8日のゴーン会見を受けた9日未明と朝の会見です」

 以降もゴーン逃亡に関する情報発信を続け、関西国際空港も視察。

「閣僚でもっとも目の回るような毎日を送っているのは、まちがいなく森さんです。この間、彼女の姿をメディアで見ない日はない。“きわめて遺憾”と話した茂木敏充外相はパッとしないし、日本の刑事司法を揺るがす大失態に森さんが毅然として立ち向かっている。そんな印象を受けます」

 だが、そうした活躍を続けると、なにかしら注文がつくのが人の世の常である。


■ちょっと空回り


 まずは、彼女の“見た目”。法務省関係者によると、

「省内で言われているのは、“服装や髪型、メイクがいつもばっちり決まっている。アタマのセットやメイクにはそれなりに時間がかかる。仕事や勉強の時間が削られているのではないか”。女性職員に言わせると、“目力を強く見せるためにアイラインを目の上下にガチッと引き、カメラ映りばかり気にしている”そうです」

 オウム麻原の死刑を執行した上川陽子元法相にはなかった評だ。コラムニストの山田美保子さんの見方は対照的で、

「世界に向けてお顔を晒してメッセージを発信するわけですから、きれいに武装することは、むしろ必要です。森さんはメイクがお上手ですし、上手な方はさほど時間はかかりませんよ」

 もっとも法務省内には、

「昨年末、死刑執行も経験してすぐにゴーン事件。大変な中、頑張っているけれど、ちょっと空回りしている」

 との声も。幹部が明かす。

「たとえばゴーン会見を受けた会見。9日の午前1時前と午前9時過ぎに2回やりましたが、省内では最初の時間の会見は異例と、慎重な意見が多かった。それを大臣が押し切ったのです。結果、ゴーンが日本の司法の場で“無罪を主張すべきだ”と言わなくてはならないのに、“無罪を証明すべきだ”との失言を世界に発信してしまった。さらには、メディアから“紙を読まず、自分の言葉で話してはどうか”と指摘され、“紙にある文言は私が考えているんですよ!”と色を作(な)して反撃してしまったんです」

 そして、関空視察。

「空港を所管する国交省の大臣が、保安検査体制の厳格化を指示した。それでいいのに、森大臣はあのプロメイクで“シマ”を乗り越え、わざわざ行った。大臣視察は大勢の人が動き、仕事も現場も止まる。むろんコストは税金で賄われる。パフォーマンスと指摘されても仕方ありません。その時間があるなら、大臣はゴーンを逃がした体制の責任者なのですから、GPS導入も含め、保釈制度のシステム構築に力を割くべきです」

“今年は自分の色を出していきたい”。周囲にそう話しているというが、さて……。

「週刊新潮」2020年2月6日号 掲載

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