パソナ代表に取り込まれた「西村康稔」大臣 昭恵夫人とお膝元で3ショット

パソナ代表に取り込まれた「西村康稔」大臣 昭恵夫人とお膝元で3ショット

“時の人”西村康稔大臣も訪れた

 約20億円が“中抜き”されたと野党が追及を強める持続化給付金事業で、電通と共にその名が取り沙汰されているパソナグループ。

 パソナと政治家の“蜜月”を端的に表しているのが、同社が所有する迎賓館「仁風林(にんぷうりん)」だ。ここでは、毎週のように政治家、有名人が招かれ、“酒池肉林”のパーティーが開かれている。2014年5月に歌手のASKAが覚せい剤取締法違反で逮捕された際に、ともに逮捕された愛人女性もパソナの秘書であり、二人の出会いの場は「仁風林」だった。

 本誌(「週刊新潮」)が把握するだけでも、安倍総理大臣、菅義偉官房長官といった大物政治家たちが「仁風林」で接待を受けていることが判明している。(「持続化給付金疑惑『パソナ』の“酒池肉林”迎賓館 接待を受けた大物政治家たちの名」 記事参照)。

さらに、コロナ禍の長期化で露出が激増しているアノ政治家も。新型コロナ対策担当大臣を兼務する西村康稔経済再生担当大臣だ。

 西村大臣は、件の「Go To キャンペーン」を国交省などと手掛ける予定だった経産省出身。ツイッター上では〈西村康稔さんイケメンやな〉〈舘ひろし似でカッコいいですよね!〉といった書き込みが散見される人気急上昇の大臣について、政治部デスクが言う。

「西村さんは灘高を卒業後、奨学金をもらいながら東大に進学した苦労人で、ボクシング部で鳴らした体育会系の一面もある。安倍総理から寵愛を受けているのは事実。というのも、西村さんの妻は、総理の祖父・岸信介、父・晋太郎を城代家老として支えた吹田(ふきだ)あきら元自治相のご息女なんです。そうした縁もあって、いまでは総理の最側近のひとりに数えられています。記者会見では役人然とした発言に終始していますが、実際は上昇志向が強く、官僚時代から政界入りを目指し、政治家や高級官僚の娘とのお見合いを繰り返していたそうです」

 そして、総理からの覚えもめでたい西村大臣に委ねられたのが、コロナ対策における“国家の舵取り”という大役だった。

「この大抜擢を後押ししたのは、西村さんと同じく経産省出身の今井尚哉首相補佐官、佐伯耕三首相秘書官だと囁かれています。今回の新型コロナ対策担当大臣で一定の評価を獲得すれば、西村さんが細田派内で萩生田文科大臣の肩を越して“ポスト安倍”の最右翼に躍り出るのは間違いない。すでに来年の総裁選出馬を目指して準備を進めているとの声も聞こえてきます」(同)


■“パソナ島”


 兵庫9区を地盤とする西村大臣は、神戸市出身の南部靖之・パソナグループ代表(68)とも親交が深い。

 そのお膝元である淡路島でパソナが事業をスタートさせたのは08年。皮切りとなったのは〈独立就農や農業分野での起業を目指す人材を育成〉することを目的にした「パソナチャレンジファーム」だった。その後、廃校となった小学校を再生して、カフェやレストランを併設する「のじまスコーラ」を開くと、サンリオの人気キャラクターを前面に押し出したシアターレストラン「HELLO KITTY SHOW BOX」、兵庫県立淡路島公園内に体験型エンターテインメント施設「ニジゲンノモリ」などを次々とオープンさせている。

 南部代表、安倍昭恵総理夫人とのじまスコーラを訪れた西村大臣は、シャンパングラスで乾杯する写真をSNSに掲載。選挙区である淡路島でのパソナの成功を誇示するようなワンショットである。

「淡路島でパソナがイベントを開く時には毎度のように西村さんが呼ばれていました。それほど南部代表は目をかけていた。西村さんと昵懇の門康彦淡路市長が仁風林に呼ばれたこともあります。南部代表の淡路島への思い入れは強く、島内に“迎賓館”まで作ってしまった。古民家を南国ロッジ風に改築して、籐家具を持ち込んでね。“春風林”と呼ぶんですが、仁風林のミニ版というイメージで地元政官界の関係者を招くのです」(パソナ関係者)

 島の東海岸に位置する2万平方メートルの市有地を購入し、今後、さらなる開発を手掛ける計画もあるという。ここまで易々と事業を拡大できるのも、たゆまぬ“接待”で政治家を籠絡し続け、人脈を築いたゆえだろう。

 だが、淡路市の市政関係者は眉を顰める。

「のじまスコーラを立ち上げる際には、市が廃校をパソナに無償譲渡しており、両者の関係が兵庫県議会で問題視されました。また、パソナの施設が建ち並ぶ島の西海岸エリアや県立公園は、明石海峡を渡ってすぐの淡路サービスエリア近くに集中している。関西から車で島を訪れたお客さんも南方面には足を延ばさない。淡路島が“パソナ島”になっただけで地元にはカネが落ちてこないとの批判も少なくありません」

 接待攻勢で政治家や官僚を取り込み、勢力を拡大してきたパソナグループ。なかでも西村大臣への“先行投資”が今や大きく実ったのだから、人を見る目に狂いはなかったようだ。

「週刊新潮」2020年6月25日号 掲載

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