渡邉美樹が語ったコロナ禍での「ワタミ」の在り方

渡邉美樹が語ったコロナ禍での「ワタミ」の在り方

渡邉美樹が語ったコロナ禍での「ワタミ」の在り方

●ゲスト:渡邉美樹(わたなべ・みき) 1959年、神奈川生まれ。ワタミ株式会社代表取締役会長兼グループCEO。その他、「学校法人郁文館夢学園」理事長兼校長、「公益財団法人School AidJapan」「公益財団法人みんなの夢をかなえる会」「公益財団法人Save EarthFoundation」の代表理事も務める。13年、参議院選挙で当選。19年、ワタミ株式会社に経営復帰し、21年には岩手県に農業テーマパーク「ワタミオーガニックランド」の開業も控える。最新著書「コロナの明日へ〜逆境の経営論全国の社長に50のエール〜」がアチーブメント出版より発売中。

「和民」などの居酒屋チェーンをはじめ、「から揚げの天才」や「かみむら牧場」などさまざまな業態で話題の店を作り出すワタミグループCEO・渡邉美樹氏。このコロナ禍で大打撃を受けた会社をどう立て直すのか。ラジオ番組での共演が長いテリーが、その飽くなきチャレンジ魂に迫る。

テリー いつもラジオ(ニッポン放送「渡邉美樹5年後の夢を語ろう!」)で会ってますけど、こういう形でじっくり話す機会って、あんまりないですよね。

渡邉 そうですね、今日は楽しみにして来ました。

テリー あとでラジオではできない話も聞きますけど(笑)。その前に、今回のコロナ騒動は経営者としてどうご覧になってますか。

渡邉 僕が経営者になったのは24歳ですから、たかだか36年の経験ですけれども、こんなことは一度もなかったし、おそらく第二次世界大戦を経験した経営者が今現役だったとしても、それに匹敵するか、それ以上の出来事でしょうね。というのも、とにかく終わりが見えませんから。

テリー ねぇ、ほんとに。いつまで我慢すればいいのか。

渡邉 これから来年の年明けぐらいまでに、耐えきれず撤退を考える経営者は非常に多いと思いますね。

テリー ワタミは居酒屋経営のイメージが強いですけど、やっぱりダメージは大きいですか。今まで「和民で合コンやろうぜ」とか言ってた人たちがみんないなくなっちゃったわけで。

渡邉 そうですね。まずオフィス街の駅前と団体客がダメになったでしょう。で、次に夜飲むのもダメになった。「和民」は、駅前の物件の3〜5階あたりの3フロアで営業している店舗も多いですから、もう四重苦、五重苦で。これ以上ないぐらい状況は悪いですね。

テリー それでも渡邉さんって僕の前で弱音を吐いたことはないですよね。いつもイケイケで陣頭指揮をとって。

渡邉 それは全然大変だと思ってないからです。

テリー なんで? 大変ですよ!

渡邉 でも、経営ってそういうものですから。

テリー ホントかなぁ。家では「まいったなぁ、赤字だよ」って泣いてるんじゃないの?

渡邉 アハハハ、全然(笑)。だって前提というのは常に変わっているわけで、それに対して「じゃあ、次はこういう手を打とう」って考えればいいだけですから。それは僕にとって、すごく楽しいことなんですよ。

テリー そりゃあ、渡邉さんは楽しいかもしれないけどさぁ‥‥。

渡邉 いや、僕も最初は途方に暮れたんですよ。「この3フロア、どうするんだ」って。ただ、そうは言っても居酒屋の需要はゼロではないんです。だったら、3フロアのうち1つはもっと強い居酒屋にしましょうと。で、例えば、もう1フロアはまったく違うことにチャレンジして、もう1フロアは撤退しましょうと。

テリー あ、撤退もある?

渡邉 もちろん、そういう判断もあります。でも、その時は「今期はこれで損失がいくら出るけど、残った2フロアでこのぐらい儲けが出れば、来期以降のバランスシートは変わっていくな」って考えてるんですよ。そんなふうに先のことを考えると、もう僕はワクワクしてくるんです。

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