医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<結膜下出血>マツコも指摘。目の血管が破れると…

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<結膜下出血>マツコも指摘。目の血管が破れると…

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<結膜下出血>マツコも指摘。目の血管が破れると…

 鏡を見たら目が真っ赤に充血。慌てて眼科に駆け込んだ人もいるのではないだろうか。タレントのマツコ・デラックスも2年ほど前から、視聴者にたびたび目の充血を指摘されていた。

 これは「結膜下出血」という病気だ。白目の一部または全体に、血がにじんだように真っ赤になる症状が出る。白目の表面を覆う球結膜の血管が何らかの原因で破れ、膜の下に血液が広がり発症する。血管が拡張する「充血」とは異なり、白目がべったり赤くなるのが「結膜下出血」の特徴だ。

 一見、重症のイメージだが、出血量はわずかで、本人の自覚症状もほとんどなく、目がゴロゴロする程度。痛みやかゆみ、視力低下などもない。一般的には視診のみで診断がつき、何もしなくても1週間程度で治ることが大半である。

 原因は、くしゃみや咳、重いものを持つなど力を入れること、過度の飲酒、夜更かし、コンタクトレンズなど、ささいな原因で目の血管が破れることが多い。

 蒸しタオルなどで目をあたためるのが効果的と指摘する医師もいるが、基本的には自然に完治するので、ほとんどの場合、治療は行わずに経過観察となる。

 ただし、出血を繰り返す場合には、外傷や動脈硬化、糖尿病、高血圧などの内臓疾患の疑いもあるため、CT検査や眼底検査のほか、血液検査や内科的検査も併せて実施した方がいい。

「結膜下出血」の原因は、ドライアイやビタミン不足を指摘する医師もいる。そのため、目薬やビタミン補給、ストレスや疲れをためない日常生活を送るのが望ましい。

「結膜下出血」は、症状は重くないが、原因不明で、一度出血したら自然治癒を待つ以外あまり効果的な治療法がない厄介な病気。出血だけでなく視野の異常を感じたら、眼科で検査しておいた方が良いだろう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

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