女子高生が特殊詐欺 現場責任者として“受け子”に指示の仰天

高齢者からキャッシュカード騙し取ろうとし4人逮捕 女子高生が現場責任者を務め指示

記事まとめ

  • 台東区在住の高齢男性からキャッシュカードをだまし取ろうとした疑いで4人を逮捕した
  • うち2人は高校生の男女で、女子高生は現場責任者として指示を出していたという
  • 残り2人は中国籍で、最近はリスクの高い"受け子"や"出し子"に日本人が集まらないとか

女子高生が特殊詐欺 現場責任者として“受け子”に指示の仰天

女子高生が特殊詐欺 現場責任者として“受け子”に指示の仰天

連絡を取りながら(写真はイメージ)

「特殊詐欺グループ」の末端が逮捕されるケースが相次いでいるが、ついに現役女子高生が関与した事件が発生。

 高齢男性からキャッシュカードをだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いで、女子高生A(17=東京都板橋区)、男子高生B(17=千葉県我孫子市)、中国籍の無職少年C(19=同県川口市)、中国籍で無職の雷雨(レイ・ユー)容疑者(22=埼玉県蕨市)の4人が2日、警視庁に逮捕された。いずれも特殊詐欺グループの受け子や見張り役とみられている。

 手口はこうだ。“かけ子”役が警察官を装い、台東区在住の無職男性(87)に「詐欺の犯人を逮捕した。あなたのキャッシュカードが被害に遭っているので回収する必要がある」と電話。さらに別のかけ子が日本銀行の職員になりすまし、「警察から連絡を受けた。職員を自宅に向かわせるので、至急カードを渡してほしい」と連絡。

 その上で、「先ほど、連絡させていただいた者から指示を受けてまいりました」と日銀職員を装った雷が男性宅を訪れ、信用金庫のキャッシュカード3枚をまんまと入手。してやったりと自宅周辺で待機中の3人の元に戻った。

 しかし実は、不審に思った男性が警察に相談し、“だまされたふり”をして捜査に協力していた。4人は待ち構えていた警察官により現行犯逮捕された。捜査事情通はこう話す。

「警察の摘発が強化されたことで、逮捕される危険性が高い“受け子”や“出し子”は、引き受け手が集まらないんだそうです。『高額裏バイト求人サイト』に募集を出しても、なかなか日本人が集まらず、外国人が応募してきて、そのルートを頼るケースも増えているようです」

 女子高生Aと男子高生Bは中国籍の親族がいて、もともと中国語のSNSアプリのコミュニティーに参加していたという。自身も面識がない“指示役”からSNS上でこの話を知らされた女子高生Aがコミュニティーに持ち込み、他の3人を“スカウト”、指示役とSNSで連絡を取りながら「現場責任者」として、雷に指示を出していたという。

「調べに対し、無職少年Cは『詐欺とは知らなかった』と容疑を否認していますが、他の3人は、『お金が欲しかった』と容疑を認めているようです」(前出の捜査事情通)

 警察庁によると、今年1〜8月の振り込め詐欺などの「特殊詐欺」の被害額は、全国で約233億円あり、状況は深刻だ。警察は“川上”から“川下”まで捜査の手を広げているが、「複数あるグループは、それぞれ大掛かりかつ複雑な組織で、全容解明には時間がかかりそうだ」(前出の捜査事情通)という。

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