「硫酸男」花森弘卓容疑者の陰湿さ…犯行動機は「愛憎のもつれ」の可能性

「硫酸男」花森弘卓容疑者を逮捕 英国人女性殺害の市橋達也受刑者を参考に沖縄逃走?

記事まとめ

  • 白金高輪駅のエスカレーターで男性の顔に硫酸をかけて逃走した花森弘卓容疑者
  • 28日に沖縄県で逮捕されたが、英国人女性殺害の市橋達也受刑者を参考にしたとも
  • 花森容疑者は琉球大学農学部、現在は静岡大学農学部に在学中で硫酸が身近にあったとも

「硫酸男」花森弘卓容疑者の陰湿さ…犯行動機は「愛憎のもつれ」の可能性

「硫酸男」花森弘卓容疑者の陰湿さ…犯行動機は「愛憎のもつれ」の可能性

送検される花森弘卓容疑者=30日午前、警視庁高輪署(C)日刊ゲンダイ

 何のためにやったのか――。犯行の動機が見えてこないのが東京で起きた硫酸事件だ。

 逮捕された花森弘卓容疑者(25)は静岡市に住む大学生。24日に自宅を出て、被害男性(22)の勤務先がある赤坂見附駅に向かい、会社の周辺をうろついたあと男性を尾行した。そして、午後9時ごろ、白金高輪駅のエスカレーターで男性の顔に硫酸をかけて逃走。28日に沖縄県宜野湾市で逮捕された。

 花森容疑者は琉球大学農学部に在籍した時期があり、現在は静岡大学農学部に在学中。被害者は琉球大学時代の映画研究サークルの後輩だが、花森容疑者について「大学時代はタメ口を利いてトラブルになった」と話しているという。

 しかし、それだけのことで、わざわざ静岡から上京し、尾行し、硫酸をかけるだろうか。

 花森容疑者は動機について、まだ語ろうとしていない。2人の間に何があったのか。

「ひとつの可能性として愛憎のもつれではないかと思われます」とは元兵庫県警刑事で作家の飛松五男氏だ。

「東京まで足を運び、待ち伏せと尾行をしたのは『一生忘れない』という恨みの深さを物語っています。凶器も特殊です。顔に硫酸をかける犯人のほとんどは目を狙う。刃物などで殺害するのでなく、相手の視力を奪うことで死ぬまで苦労させようという陰湿な目的があるからです。女性関係を含めた愛憎のもつれから犯行に及んだのではないでしょうか」

■山中に身を隠すことも考慮に沖縄逃走を選んだ?

 花森容疑者は犯行後、宜野湾市の友人宅に3連泊し、逮捕されたときは現金50万円を所持していた。

 飛松氏は、花森容疑者は沖縄が開放的な土地柄なため、友人がかくまってくれると期待したと推測。万一、警察に追われても山中に身を隠せば生きていけると判断したのではないかという。英国人女性殺害の市橋達也受刑者が沖縄の小島でヘビなどの肉を食べて生き延びたことを参考に、同地への逃走を選んだという見立てだ。

 一連の事件報道で花森容疑者は「天涯孤独」と報じられた。高校時代、整体院経営の父親が死亡。大学2年ごろに勤務医だった母親も死亡した。母親が死亡したあと、琉球大を中退して静岡に戻り、静岡大に編入している。両親の死と今回の事件は関係があるのか。

「それも含めて警察は花森容疑者を尋問することになるでしょう。まずは動機と硫酸の入手ルートです」(飛松五男氏)

 TBSの報道によると、花森容疑者と同じ学部の学生は「花森容疑者が在籍していた学科は、硫酸とかクロロホルムとか、そういうものは身近なところに、手の届くところにある環境でした」と話している。

 まさか、この日のために硫酸を確保していたのか。

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