大阪府警の警察レッカー車列を襲撃…全国指名手配中「札付きのワル」がリスクを冒したワケ

大阪府警のレッカー車列襲撃で2人を指名手配 元暴走族のメンバーで窃盗団を結成

記事まとめ

  • 車上荒らし事件で押収した乗用車を搬送中、3台の車に衝突され、証拠品が盗まれた
  • 大阪府警は2人を全国に指名手配、2人は元暴走族のメンバーで窃盗団を結成していた
  • 車上荒らし事件につながる証拠を取り戻そうとした可能性があり、仲間と合流し逃亡か

大阪府警の警察レッカー車列を襲撃…全国指名手配中「札付きのワル」がリスクを冒したワケ

大阪府警の警察レッカー車列を襲撃…全国指名手配中「札付きのワル」がリスクを冒したワケ

全国に指名手配された崔浩司容疑者(上)と大森由嗣容疑者(大阪府警提供)

 逃走から4日で2週間――。

 大阪府警の警察レッカー車列を襲撃したゴロツキ連中は、札付きのワルだった。

 府警東成署が先月21日、車上荒らし事件で押収した乗用車をレッカー車で搬送中、3台の車に次々に衝突され、車内から証拠品が盗まれた事件。府警捜査1課は1日、韓国籍の崔浩司(48)と大森由嗣両容疑者(49=いずれも職業、住所不詳)の逮捕状を取り、顔写真と襲撃の際の動画を公開。全国に指名手配した。

 事件があった21日夜、府警の車両3台が、大阪市阿倍野区の府道を走行していた。その日の昼すぎ、東成区の駐車場でタブレット端末が盗まれる事件が発生。犯行に使われた証拠車両が阿倍野区で見つかり、レッカー車で東成署まで運搬しているところだった。先頭にパトカー、続いて証拠車両を牽引するレッカー車、その後ろを捜査車両と、3台が列になって走行していた。

 午後10時半ごろ、不審車両3台のうち1台がパトカーの後ろに割り込んだため、レッカー車はブレーキをかけ、減速。1台目が走り去った後、崔容疑者と大森容疑者が乗ったクラウンが接近し、レッカー車に追突。助手席から降りてきた崔容疑者が証拠車両のドアを開け、荷物を強奪した。崔容疑者はクラウンに乗り込み逃げようとしたが、前方が塞がっていたため、周辺の車両に激突した後、崔容疑者と大森容疑者はその場にクラウンを乗り捨てて走って逃走。後方にいた赤の3台目の車もバックで後続車に衝突しながら、猛スピードで逃げ去った。

■リスクを冒してまで取り返したかった証拠品

「連中は、車上荒らし事件につながる証拠を取り戻そうとしたんかもしれん。走って逃げた2人はその後、仲間と合流して逃亡を続けとる可能性がある。乗り捨てられたクラウンは偽造ナンバーやった」(捜査関係者)

 大森容疑者と崔容疑者の2人は盗みのプロだった。

「大森容疑者は元暴走族のメンバーで、かつては仲間らと窃盗団を結成しとった。盗んだ車やバイクで暴走行為をしながら自販機や事務所荒らし、ひったくりなどを繰り返しとった。メンバーの中にはわずか数秒で車のカギを開ける凄腕もおった。関西を中心に盗みを重ねる、まさに常習犯や。崔容疑者も数年前、仲間とコンビニの駐車場に止めとった乗用車から財布を盗んで、車上荒らしでパクられとる。現場の防犯カメラから崔容疑者が乗っとった車を割り出し、追跡したんやが、今回と同じように車から降りて走って逃げよったんや」(捜査事情通)

 警察車両を襲撃して証拠品を取り戻すのは、相当なリスクを伴い、罪も重くなる。そこまでして奪い返したかったのだから、事件につながる重大な証拠が残されているのだろう。

関連記事(外部サイト)