ゴーン被告2度目の保釈に不気味な静けさ 過去の人になるか逆襲の前触れか

ゴーン被告2度目の保釈に不気味な静けさ 過去の人になるか逆襲の前触れか

変装はなし(C)日刊ゲンダイ

さすがに今回はスーツ姿だった。日産自動車のゴーン前会長が25日夜、「2度目の保釈」。ただ、前回の変装保釈劇(3月6日)に比べ、大手メディアや日産関係者の受け止め方は冷静にみえる。

「今月4日の再逮捕(特別背任容疑)は、日産の資金を中東のオマーン経由でゴーン被告が実質的に経営する会社に還流(約5億円)させていたという悪質極まりない内容でした。息子たちの学費を日産が負担していたとの報道もあります。前回の保釈後は、ゴーン被告の反撃が始まるという見方が広がりましたが、今回はどうでしょう。いまのゴーン被告は手足を縛られた状態に映ります」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 拘置所に逆戻りとなった4度目の逮捕は、ゴーン被告がツイッターで記者会見を開くとつぶやいた直後だった。それだけに「口封じ」と感じた関係者も多かった。

「再逮捕後に公開されたゴーン被告の動画は、当初明らかにするとしていた“陰謀の首謀者”の実名がカットされていました。弁護団の戦略かもしれませんが、トーンダウンの印象は拭えませんでした」(自動車関係者)

 公判時期も不透明だ。早ければ秋口とされていた初公判は、4度目の逮捕で状況は一変。起訴は4件におよび、裁判が始まるのは年明けとの見方が有力視されている。ゴーン被告最初の逮捕(昨年11月)から、すでに5カ月余。初公判まで時間がかかるとなると、世間の関心はますます薄れていく。ゴーン被告は過去の人になっていくのか。

「このまま黙って引き下がるとは思えません。近いうちにゴーンは記者会見を開き、日産幹部との全面対決を表明する可能性があります。何しろゴーン被告は罪を認めていないし、オマーンルートにしても状況証拠ばかりで物証は何ひとつ出てきていません。現状では、ゴーン被告が自白でもしない限り無罪になる公算は高いのです」(経済ジャーナリストの井上学氏)

 ゴーン被告は体調が万全でないと訴えているという。だが、その裏で新たな逆襲の一手を練っているかもしれない。

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