赤信号無視10回…酒気帯びで6人重軽傷“神戸暴走男”の前科

赤信号無視10回…酒気帯びで6人重軽傷“神戸暴走男”の前科

事故現場となった交差点(C)日刊ゲンダイ

「ホンマ、イライラするわ。いつになったら家に着くか、分からへんやないか」

 男はこう言って、運転席の女性からハンドルを奪った。

 5日深夜、男が酒を飲んで車を運転し、神戸市中央区のJR三ノ宮駅南側の国道2号の交差点で、歩行者など6人に重軽傷を負わせた事故。兵庫県警葺合署は24日、酒気帯び運転で現行犯逮捕した神戸市長田区の会社員、萩原良容疑者(25)を、より罰則の重い自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで追送検した。

 同日夜、萩原容疑者は内縁の妻(38)と、妻の連れ子の12歳の女の子と10歳の男の子の4人で同市東灘区に住む、妻の姉の自宅で食事をした。萩原容疑者は350ミリリットル缶のビールを2本、酎ハイを2本飲み、午後11時ごろ、家族4人を乗せた軽自動車は、妻の運転で自宅のある長田区へ向かった。

■妻の制止を振り切って夜の国道 信号無視10回

 程なくして、阪神高速3号の高架下を並行して走る片側3車線の国道43号を走行中、萩原容疑者がキレ、赤信号で停止中に妻と運転を交代した。運転席に座った萩原容疑者はアクセルを踏み込み、グングンとスピードを上げ、次々と車を追い抜いていった。速度計は80キロを指し、赤信号で停止している車がいると、横をすり抜けて信号を無視し、交差点に突っ込んだ。助手席の妻は「アカン、アカンて。危ないやろ」と必死で制止し、2人の子供は後部座席で泣きじゃくっていたが、お構いなし。走行中の車の間を縫うようにして無言で暴走を続け、信号無視を10回繰り返した。

 午後11時30分ごろ、事故現場となった交差点に侵入。信号が青に変わり、横断歩道を渡り始めた小学校教員の男性(59)をはね飛ばし、そのまま速度を緩めることなく、交差点内にいた乗用車の側面に突っ込み、横転させた。萩原容疑者の呼気からは、基準値を大幅に上回る0・55ミリグラムのアルコール分が検出された。

「はねられた小学校の先生は頭の骨を折る重傷で、まだ入院しとるわ。ただ幸いにも命に別条はないようや。1度、ボンネットに跳ねたからよかったものの、ドンッと宙に浮いて頭から地面に叩きつけられたり、他の車にはね飛ばされとったら大変やった。萩原容疑者? 右膝を切ったぐらいや。あまりにも危険な行為やったから、危険運転致傷を適応した。靴の製造会社に勤めとって、昔からヤンチャしとったようや。バイクを盗んでパクられたりしとるからな」(捜査事情通)

 家族を恐怖に陥れ、見知らぬ人々を巻き込むような人間に、二度とハンドルを握らせてはいけない。

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