元駐イラン大使 “セクハラ行為”の一部始終と呆れた言い訳

元駐イラン大使 “セクハラ行為”の一部始終と呆れた言い訳

駒野欽一元駐イラン大使(C)共同通信社

やはり「上級国民」は逮捕されないのか。

 部下だった女性職員にセクハラ行為をしたとして、駒野欽一元駐イラン大使(72)が30日、強制わいせつ容疑で警視庁に書類送検された。

 駒野元大使は2010年にイラン大使に就任、女性職員Aさんは12年6月に在イラン日本大使館に着任した。Aさんは元大使に気に入られ、同行を求められることが多かった。元大使が日本に帰国する前夜の12年10月14日、Aさんは元大使から誘われ、2人で食事をした。Aさんにとって特命全権大使である元大使からの誘いは光栄なことだった。場所は大使公邸1階で、約2時間、イラン人公邸料理人のディナーを楽しんだ。食事後、Aさんは「コーヒーを飲まないか」と2階の執務室に連れて行かれ、「ハグをしたい」とお願いされた。

 Aさんは今年3月、警視庁に刑事告訴。訴状などによると、「『ハグぐらいなら』と承諾したAさんを元大使は壁際に誘導し、ハグをした後、そのまま接吻し、Aさんの口内に舌を入れ、セーターの下から手を入れて身体をまさぐった後、両胸をもてあそび、さらに、スカートの中に手を入れて脚や太腿や臀部をまさぐるなどした」とされる。

「2階にはAさんと元大使しかおらず、相手がはるかに身分が上だったことからAさんは恐怖のあまり体が硬直し、しばらく抵抗できなかった。それでもこのままでは無理やり姦淫されると考え、勇気を振り絞って『やめてください』と声を上げたが、元大使は行為を続け、Aさんが強く拒絶すると、ようやく手を離した」(捜査事情通)

 帰国後も元大使はAさんへ頻繁に誘いのメールを送りつけ、返信しなければならないような仕事を依頼してきた。Aさんはあまりの恐怖で急務の2通を除き、返信できなかった。

 元大使は同年11月に退官したものの、17年、新設された日イラン友好協会会長に就任。Aさんは「処罰を受けずに活動している姿を見るたびに精神的に苦しい思いをしている」とショックを受け、18年、急性ストレス反応と診断された。

 元大使は外務省の聞き取りに対し、「(女性が)自分に気があるものと勘違いしていた。心の整理をつけて彼女のことは忘れるように努めてきた」と述べ、全く罪の意識がないのだから、勘違いも甚だし過ぎる。

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