札幌2歳女児衰弱死 “児童相談所vs北海道警”嘘つきはどっち

札幌2歳女児衰弱死 “児童相談所vs北海道警”嘘つきはどっち

母親の池田莉菜容疑者(本人のSNSから)

「『今回は警察のみで対応したい。申し訳ないが、児相の同行は見合わせてください。同行は難しい感触で、訪問が終わるまで児相からの連絡は控えて欲しい』と言われた」

 札幌市の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死し、母親の池田莉菜(21)と交際相手の藤原一弥(24)両容疑者が傷害容疑で逮捕された事件。市の子ども未来局児童相談所の高橋誠所長は10日、警察に同行しなかった理由をこう述べた。これに対し、北海道警は「そのような事実はない」と真っ向から否定。両者の主張は大きく食い違っている。

 児相は事件発覚当初の6日、「警察には同行訪問したいと伝えていたが、緊急の案件に対応していたため同行できず、それ以降、接触を図るのをやめた。警察に任せてしまった」と説明していた。それが4日後には「道警が母子との面会に同行しないよう求めた」に変わった。市は説明が二転三転したことについて、「勘違いしていたのではないか」と話した。

 さらに道警が児相に裁判所の許可状を得て強制的に家庭に立ち会う「臨検」の検討を要請したことについて、児相は「臨検・捜索を求められた認識はなかった。同行は求められたが、距離がある上、夜間で人繰りがつかず断った。対応に不備があった」と釈明。2度にわたる同行要請にも「書面で来なかった」と応じず、警察からの報告だけで「虐待はない」と判断。詩梨ちゃんは今月5日、搬送先の病院で死亡が確認された。

「道警が児相に『母親が児相を嫌っているようだ』と伝えたため、勝手に勘違いした可能性がある。詩梨ちゃんの遺体にはたばこの火を押し付けられた複数のやけどの痕や頭や顔、背中に殴られたようなあざがあった。体重は2歳女児平均の半分の6キロほどしかなく、司法解剖の結果、死亡前の約3週間、ほとんど食事を与えられていなかったことが分かった。遺体発見時は上半身裸のおむつだけの状態で、周囲には嘔吐(おうと)した跡があった。母親が藤原容疑者と同棲を始めたのは2月ごろで、近隣住民が詩梨ちゃんの泣き声を聞くようになった時期と重なる」(捜査事情通)

 大事な判断を誤り、またしても幼い命を救えなかった。警察に「丸投げ」とは何のための児相なのか。

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