舎弟を脅迫で兄貴分逮捕 ヤクザの世界もパワハラはご法度

舎弟を脅迫で兄貴分逮捕 ヤクザの世界もパワハラはご法度

萩原容疑者自身もまさかの逮捕だろう(本人のSNSから)

 ヤクザの幹部が弟分から「パワハラ」を訴えられ、パクられるとは驚いた。

 年下の組員を「殺すぞ」などと脅したとして、指定暴力団山口組系4次団体幹部の荻原瞬容疑者(35=長野県佐久市)が23日、暴力行為法違反と脅迫の疑いで警視庁に逮捕された。

 荻原容疑者は今年2月、当時組員だった男性Aさん(33)に対し、刑務所に入っている知人に本を差し入れるよう指示した。しかし発送手続きでミスがあり、送れなかったことに腹を立て「おまえは何をやらせてもダメなヤローだ。ふざけたことをやっていると殺すぞ、コラ」と大声で怒鳴り、脅した疑いがもたれている。

 Aさんは以前から、荻原容疑者に「組を抜けたい」と懇願するたびに、殴られたり罵声を浴びせられていたという。

「『違うだろうぉぉ』と言ったかどうかは分かりませんが、日頃から電話で『てめぇ、早く戻って来い』とか『さっさと連絡しろ、このヤロー』『早く詫び入れろ』などと、ボロクソ言われていた。さすがに『このままでは殺される』と身の危険を感じたAさんは、あわてて長野県内の自宅から車で逃げ出したのです」(捜査事情通)

 そして3月6日、東京都昭島市で車中泊をしていたところに、警察官から「こんなところで何をやっているんだ」と職務質問され、「組から逃げてきた。2週間、車で寝た」と答え、事件が明らかになった。荻原容疑者は「電話で怒鳴り散らしたことは間違いありません」と容疑を認めているという。

 関係者によると、荻原容疑者は長野県内の公立高校を卒業後、群馬県の大学に進学するも、すぐに中退。ヤクザの道に足を踏み入れたようだ。

「高校受験で進学高の受験に失敗し、レベルの低い高校に入学してからおかしくなった。瞬君は前の結婚相手と今の奥さんとの間に、それぞれお子さんがいます。奥さんは別のところで暮らしているようで、子どもを連れて家に来ていました。会えば、遠く離れていても大きな声で『こんにちは』と挨拶するなど、礼儀正しくて愛想もいい。お父さんはガスや水道関係のお仕事をしていたんですけど、今年の春、倒れてしまってね。100歳を越えるおばあちゃんもだいぶ体の具合が悪く、施設に通っているみたい。そのぶん、お母さんが介護関係の仕事を一生懸命やっています。人柄のいい明るい女性で、お母さんが本当にかわいそうです」(近隣住民)

 荻原容疑者は全身に入れ墨を入れ、地元ではワルで有名だったようだ。

「コンビニの駐車場で仲間と大騒ぎしたり、迷惑行為を繰り返すなど、やりたい放題やった。ただやることが年の割には幼稚です。コンビニのカゴに犬を入れてレジに置き、SNSにアップしたりした。これまでも暴行で捕まったこともあれば、親分の身代わりで服役したこともあるそうです。今は幹部といっても4次団体ですし、警察の取り締まりも厳しくなったから、シノギにも困っているのではないか」(地元関係者)

■組社会も「人材不足」

 暴力団に詳しいジャーナリストによれば、最近の若いヤツらは根性がなく、叱るとすぐ「辞めたい」と弱音を吐く。それで人材不足になっている。だから「若いヤツらに暴力を振るうな」と、厳命している親分もいるそうだ。

 ヤクザぐらいしか生きていく道のない若い連中にとって、ヤクザ社会は「将来性のない業界」だという。暴力団の間で「暴力反対」が叫ばれる時代だから、それも当然か。


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