銀座7200万円強奪 タダ働きさせられた16歳男子高生の不敵

銀座7200万円強奪 タダ働きさせられた16歳男子高生の不敵

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 元暴走族と高校生の仕業とは思わなかった。東京・銀座の路上で4月、都内に住む自営業の男性(45)が約7200万円入りのバッグを奪われた事件。

 31日に強盗の疑いで警視庁捜査一課に逮捕されたのは、職業不詳の小笠原興人(20=東京都府中市)、倉田祐太(23=同八王子市)両容疑者と、千葉県に住む県立高2年の少年A(16)。小笠原、倉田両容疑者はかつて同じ暴走族にいたワル仲間で、小笠原容疑者がAに「金になるバイトをやらないか」と持ちかけたとみられる。

 関係者などによると、少年Aは4月21日、校外研修で東京・浅草を訪れていたが、自由時間に抜け出して小笠原容疑者らと合流し、同日午後1時半ごろ、銀座5丁目のすずらん通りで犯行に及んだ。近くの貴金属買い取り店で数分前に金塊15キロを換金した男性に背後から忍び寄り、Aが体当たりして転倒させ、小笠原容疑者が現金7257万円が入ったトートバッグを奪い、倉田容疑者が運転するバイクで逃走と、計画性を感じさせる。

 ちなみにAは白昼堂々の犯行後、何食わぬ顔で校外研修に戻り、東京スカイツリーを見に行ったりしていたという。とても10代の高校生とは思えない大胆不敵さだ。

「小笠原容疑者らは3月24日に現場を下見していたといいます。その日は、Aの高校の終業式だったそうです。さらに換金直後に犯行に及んでいることから、捜査一課は計画的とみていますが、小笠原容疑者は『何が起きたのかよく分かりません』、倉田容疑者は『今は話せません』などと口が重いそうです。主犯とみられる小笠原容疑者と男性の関係や、どうやってその日に換金するという情報を入手したのかなどについては、今後の捜査待ちですね」(捜査事情通)

 もっとも、小笠原容疑者が男性ともみ合いになり、逃走しようとした途中で、奪ったバッグから約3200万円分の札束を落としたため、実際に持ち去ったのは計約4000万円。現場付近の防犯カメラの映像などから3人が浮上し、お縄になったあたりも、いかにもお粗末だ。

「実は、小笠原容疑者とAの関係もよく分からないところがあって、小笠原容疑者が一方的にAを“スカウト”し、犯行を手伝わせたようです。Aは常に小笠原容疑者からの指示待ちで、Aから小笠原容疑者には連絡を取れなかったらしい。犯行後から小笠原容疑者とは音信不通になり、Aは強奪した4000万円の分け前をもらっていないといいます」(前出の捜査事情通)

 犯罪だから当然とはいえ、Aは“タダ働き”させられたわけで、「3人でやったことに間違いありません」と容疑を認めているという。

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