逮捕された“借金だるま” 望月山梨市長を前市長が一刀両断

山梨市長の望月清賢容疑者を逮捕 「倫理観がまったくない」と前市長が怒り

記事まとめ

  • 山梨市の市職員採用試験で不正を行ったとして、山梨市長の望月清賢容疑者を逮捕
  • 受験者の点数を自ら職員に改ざんするよう指示し、見返りに金銭を受け取った疑惑
  • 「望月氏に直接的、間接的に金を貸したという話はたくさん聞いている」と前市長が激怒

逮捕された“借金だるま” 望月山梨市長を前市長が一刀両断

逮捕された“借金だるま” 望月山梨市長を前市長が一刀両断

望月市長の疑惑はまだある?(山梨市HPより)

 逃げ切りとはいかなかった。

 山梨市の市職員採用試験で、特定の人物が合格できるよう筆記試験の点数を水増しするなどの不正を行ったとして、警視庁捜査2課は7日、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で市長の望月清賢容疑者(70)を逮捕。容疑を認めている。

「採用試験は筆記などの1次試験と、面接、小論文の2次試験です。望月容疑者は就任直後の2014年度から、前市長が取りやめた2次試験への市長ら幹部の立ち会いを復活させた。そして今回、合格ラインに満たない特定の受験者の点数を自ら職員に改ざんするよう指示し、その見返りに金銭を受け取った疑惑が持ち上がっています」(市関係者)

 望月容疑者をめぐっては、元妻で「差出石材」社長の治美被告(61)が知人に架空の投資話を持ち掛け、約3億7600万円をだまし取ったとして、東京地検に詐欺罪で起訴されている。差出石材はもともと望月容疑者が父親から引き継いだ会社で、02年の県議補選当選を機に治美被告に社長を譲った。今年1月、東京国税局から自宅を差し押さえられた直後に離婚が成立。その後も一緒に生活をしていたことから、偽装離婚がささやかれていた。

「02年ごろは本人が恩師や市議に借金を頼んでいた。とにかく金のかかる選挙をやっていて、とても1000万円では収まらなかった。その返済や会社の運転資金のために、亡くなった望月容疑者の母親と治美被告が支援者の自宅を回って借金を重ねていました。そのため、地元では『借金だるま』と呼ばれていた」(地元関係者)

 先月6日、治美被告が詐欺容疑で逮捕。治美被告は「夫が市長だから返せる」と言って、出資者を信用させていたとみられるが、望月容疑者は「一切、知らない。私の選挙は金がかかりません」などと、関与を否定していた。

「市長として政治家として、倫理観がまったくない」と、前市長の竹越久高氏が日刊ゲンダイに怒りをぶちまけた。

「望月氏に直接的、間接的に金を貸したという話はたくさん聞いている。今のところ逮捕容疑はひとつですが、入札をめぐる話とか、ウワサを含めれば疑惑はまだまだある。正当なやり方でないものも耳にしています。『私は知りません。全部妻がやったことです』なんてとんでもない。道義的責任が追及されなければなりません。『金のことは妻に任せてきた』で知らぬ存ぜぬでは通用しませんよ」

 怒りの矛先は、市議会にも向けられた。

「この3年間、市議会も疑惑に頬かぶりしてきたと言わざるを得ません。山梨市にとって大きなマイナスであり、汚点。市民に対する裏切り行為です。ある市議は『市議会は国会と違い、何も追及できない』と言ってきた。私たちは市長の辞職を求める署名活動をやってきたのに市議は1人も参加しない。何も詐欺事件の捜査をしろと言っているのではない。家庭のことも分からない人間に市政ができるのか、妻のせいにしていいのかということを追及しているのに、議会は何もやろうとしなかった。3年間は無駄どころじゃない。マイナスです」(竹越久高氏)

 そこで望月容疑者が県議時代、総務会長を務め、市長選で推薦を出した自民党山梨県連に見解をただしたところ、なしのつぶてだった。


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