大阪・阿倍野 20歳下の元妻切りつけた54歳男の“執着心”

大阪・阿倍野 20歳下の元妻切りつけた54歳男の“執着心”

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 別れた女房のことが忘れられなかったのか、それとものっぴきならない事情でもあったのか。

 惨劇は8日午前8時すぎ、大阪市阿倍野区松崎町のコンビニ前の路上で起きた。建設会社員の村上徹容疑者(54)が、元妻A子さん(35)と、一緒にいたA子さんの上司の男性(40)にカッターナイフで切りつけ、殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで府警阿倍野署に逮捕された。

「男同士が殴り合いのケンカしとる」

 第1報は通行人からの110番通報だった。すぐに署員が駆け付けたところ、事件現場向かいのコンビニの駐車場で、血を流した男女2人がしゃがみこんでいた。

「男性のワイシャツは血で赤く染まっていた。すでに警察官がいて、2人は救急車が来るのを待っている状態でした」(コンビニスタッフ)

 付近は辻調理師専門学校や阿倍野区役所、高層マンションが立ち並ぶ一角で、ちょうど通勤時間帯だった。

 A子さんの姿を見つけた村上容疑者は、いきなり襲い掛かり、カッターナイフで首と肩を切り付けた。あわてて男性が止めに入ろうとしたところ、村上容疑者は男性の左腹、頭、顔面に切りかかり、そのまま現場から逃走。南へ約150メートル離れた場所で凶器を投げ捨てた。

 そして事件から5時間半後の午後1時45分、現場から約110キロ離れた、天橋立の隣町の京都府与謝野町で京都府警に逮捕され、身柄を大阪府警に引き渡された。

「村上容疑者の車種とナンバーを手配して捜査に当たったところ、宮津警察署管内で車を発見。交番勤務の警察官が手配車を見つけ、『阿倍野の件で聴きたいことがある』と職務質問したら、『別れた妻と男をカッターナイフで切りつけた』と関与を認めた。その場で任意同行を求め、緊急逮捕になった」(捜査事情通)

 調べに対し、村上容疑者は「A子に腹が立っていた。A子を傷つけるつもりでカッターナイフで切りつけた。殺すつもりはなかった。(男性についても)男が組み付いてきたので切りつけた。男も殺すつもりはなかった」と、殺意については否認しているという。A子さんは全治1カ月の重傷で、男性は軽傷。

 親族らによると、村上容疑者とA子さんは昨年8月ごろに離婚。A子さんと被害男性は、同じ紡績会社の上司と部下で、営業を担当していたという。村上容疑者とA子さんは現場近くに住んでいて、A子さんが男性に「別れた夫が出勤途中に待ち伏せしている」と相談。男性が付き添って出勤しているところだった。

「A子さんと男性が一緒にいるところを見て、村上容疑者が逆上したのかどうかは分かっていません。ただ男性は『知らない男に襲われた』と言っているので、面識はなかったようです。男性がいつからA子さんの出勤に付き添っていたのか。付き添ったのは今回が初めてなのか。いつからどれくらいの頻度で付き添っていたのか。毎日だったのか。2人ともまだ入院中なので、ケガの回復を待って事情を聴くようです」(前出の捜査事情通)

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