背任で再逮捕 納骨堂運営“組長元妻”社長の億ション暮らし

背任で再逮捕 納骨堂運営“組長元妻”社長の億ション暮らし

テレビCMでお馴染みだった(梅旧院HPから)

「来て見て便利な梅旧院」――関西ではお馴染みのテレビCMのフレーズ。

 大阪府警捜査4課は20日、暴力団に資金を提供し、宗教法人に損害を与えたとして、ビル型納骨堂「梅旧院光明殿」を運営する「光明殿」(大阪市浪速区)社長の山口幸子被告(63=法人税法違反などで起訴)を背任容疑で再逮捕した。

 幸子容疑者は、元夫で暴力団6代目山口組直系「吉川組」組長の山口俊平容疑者(68=背任の疑いで逮捕)と共謀し、2014年3月下旬、俊平容疑者が仏壇に関する「特許」を宗教法人「梅旧院」に売却したように装い、3500万円支払わせた疑い。売却に使われた特許は、納骨壇を開くと画面に遺影が現れるというものだったが、10年に特許権が失効し、すでに価値はなかった。

「カネは大阪市内の喫茶店で、幸子容疑者から直接、現金で手渡された。俊平容疑者は同年4月『直参』と呼ばれる直系組長に昇格し、同市中央区内に事務所が入るビルを購入。さらに直参になるためには山口組総本部に数千万円の上納金を支払わなければならず、それらの資金に使われた可能性が高い。そのほかにもかなりの金が幸子容疑者から俊平容疑者に流れたようです」(捜査関係者)

■CM出演で関西では有名人

 梅旧院の納骨堂販売事業はもともと、94年に先代住職と俊平容疑者の兄、不動産仲介業者らによって始められたという。

「その後、ビル型納骨堂は完成したんやが、事業は行き詰まり、資金繰りが悪化した。そんな矢先に、俊平容疑者のお兄さんが亡くなったらしんや。俊平容疑者は、兄の嫁はんやった幸子容疑者と結婚して事業に加わった。ほんで02年、それまで“カタギ”やった幸子容疑者が、光明殿設立と同時に社長に就任した」(捜査事情通)

 幸子容疑者は納骨堂を担保にして梅旧院に融資。11年8月期約4億5000万円だった光明殿の売上高は、14年8月期には約6億7000万円になった。

「高齢化社会で墓問題に関心が高まる一方、駅から徒歩5分の都心にあり、手軽に墓参りできる。そのうえ管理費、永代供養料がタダで、掃除などの負担もないのがウケた。アイデア商法としてテレビにも取り上げられ、キャラ的にも知名度がアップしたところで自らが出演するCMを展開し関西ではすっかり有名人になった。うまいことハマったのです」(マスコミ関係者)

 となると、気になるのは幸子容疑者の暮らしぶりだ。

 7年前、閑静な芦屋の住宅街の市街地を見下ろす高台にあるマンションを購入。地元不動産業者によれば、新築で2億円、現在でも1億5000万円ほどの値が付く物件だ。全30戸の3階建てでマンション内にはパーティールームや中庭、コンシェルジュサービスもある。

「(幸子容疑者は)会っても会釈する程度で、言葉を交わしたことはありません。近所付き合いもなく、ひっそり生活されていたようです。マンションの前には運転手付きのベンツがよく止まっていましたし、ひと目でそれと分かる人が、子分みたいな若者を連れて出入りしてたのを見たことがあります」(同じマンションの住人)

 その一方で、幸子容疑者は社長就任直後の03年、NPO法人「環境市民大学校」を設立。16年度の事業報告書には、「読売24時間テレビ撮影時に特別支援学校の子供たちを招待」とあった。

 CMでは、最後に幸子容疑者が「大切にお祀りさせていただきます」と語りかけているが、すべてがうさんくさすぎる。

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