インテリ極道が考案 特殊詐欺団“ダマし方マニュアル”の中身

インテリ極道が考案 特殊詐欺団“ダマし方マニュアル”の中身

押収された名簿やマニュアルなど=14日、大阪府警本部(C)共同通信社

「ご主人さま、いらっしゃいますか?」

 特殊詐欺グループはこう家族構成を確認してから、「仕事」に取り掛かっていた。高齢女性に電話をかけ、キャッシュカードをダマし取ったとして、大阪府警は14日、神戸山口組系宅見組傘下組織の組員で「かけ子」のリーダー、青木竜治容疑者(28)ら男3人を詐欺容疑で逮捕した。

 グループは65〜80歳の女性のみ約3万6000人分の名簿を所持。夫に先立たれた一人暮らしの高齢者を狙い、関東在住の10人から1386万5000円を詐取していた。

 まずは大手家電量販店の店員を名乗り、「〇〇さまのカードを使用して高額な買い物をしているお客さんがいらっしゃいますが、心当たりはございませんか」と電話。女性が「店には行ってません」と答えると、「不正なカードなので警察に通報しておきます」と話す。

 続いて警察官に扮した男が電話をしてきて「被害を防ぐためにカードを止めないといけないので、銀行協会に連絡しておきます」と告げる。

 すると全国銀行協会を装った男から電話があり、「新しいキャッシュカードを作るので、暗証番号を教えてください」と畳みかける。

「最後の残高と暗証番号を聞き出すのが一番難しく、それを青木容疑者が担当しとった。店員や警察官になりすますセリフやポイントなどのマニュアルをこしらえ、いつ踏み込まれても証拠を処分できるように、水溶紙にビッシリ書いとった。青木容疑者いうんはファイナンシャルプランナーや簿記2級の資格を持っとるインテリやくざや」(捜査事情通)

 マニュアルには対処法が細かく記されており、室内に掲げられたホワイトボードには、「探るのも大切だけど、まずは自分が店員だと思わせること」という訓示まであったという。

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