“上級国民”批判が…息子殺しの元農水次官 異例保釈のなぜ

【実刑判決の元農水事務次官が保釈】「やはり上級国民は存在する」とネットで批判

記事まとめ

  • 長男殺害で、懲役6年の実刑判決を受けた元農水事務次官の熊沢英昭被告が保釈された
  • 殺人罪で実刑となった被告の保釈が認められるのは異例で、元検事も「異例」と話す
  • ネット上では「やはり上級国民は存在する」などとの批判が噴出している

“上級国民”批判が…息子殺しの元農水次官 異例保釈のなぜ

“上級国民”批判が…息子殺しの元農水次官 異例保釈のなぜ

保釈され東京拘置所を出る熊沢英昭被告(C)共同通信社

東京都練馬区の自宅で長男(44)を包丁で刺して殺害したとして殺人罪に問われ、1審で懲役6年の実刑判決を受けた元農水事務次官の熊沢英昭被告(76)が20日、保釈された。東京高裁が保釈を認め、被告側は保釈保証金500万円を即日納付した。

 熊沢被告の弁護人は16日の判決後に保釈請求したが、東京地裁が認めなかったため高裁に抗告。高裁は熊沢被告が公判で起訴内容を認めていたことや、逃亡の恐れがなく高齢である点などを考慮したとみられるが、殺人罪で実刑となった被告の保釈が認められるのは異例だ。元検事の落合洋司弁護士がこう言う。

「法曹界に30年間身を置いていますが、こうしたケースは初めて聞きました。極めて異例です。保釈請求に対し、裁判所は例外を除いて許さなければならないとされている。殺人などの重大事案の場合、保釈はまず認められないので、東京地裁が保釈請求を却下したのは一般的な判断。その決定を取り消した東京高裁の裁判長はよほど、被告人の置かれた状況に同情したのでしょう」

 ネット上では、熊沢被告の保釈について〈いくら上級国民だからって、人殺しておいて保釈はない〉〈やはり上級国民は存在する〉――などの批判が噴出している。

 控訴期限は来月6日。弁護側も検察も控訴しなければ保釈はここがタイムリミットだが、大晦日も元日もぬくぬく過ごせるとなると、どうにも納得がいかない話ではある。

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