神戸山口組幹部が「特定抗争指定」意見聴取に出席した意外な理由

神戸山口組幹部が「特定抗争指定」意見聴取に出席した意外な理由

引退を表明した太田守正組長(中央)/(C)日刊ゲンダイ

「6代目山口組」と「神戸山口組」の抗争を巡り、特定抗争指定暴力団に指定するため、大阪府公安委員会が23日、府警本部に設けた意見聴取の場に、神戸山口組「黒誠会」の剣政和こと笹昭組長が出席した。

 公安委員会は今年8月に6代目山口組弘道会の組員が神戸事務所で襲撃され、神戸山口組山健組の中田浩司組長が逮捕された事件を含め、兵庫県内で起きた4つの抗争事件を特定抗争指定の根拠としたことを説明。これに対し、笹昭組長は「(中田)若頭代行が拳銃を発射したかどうかは分からん。犯人の特定は分からん」と答えたという。

 11月には神戸山口組の古川恵一幹部が射殺され、中田組長の逮捕はその6日後。今月13日には最高幹部の太田守正太田興業組長が引退を表明し、解散届を出すなど、ゴタゴタ続きだ。そんな中で幹部が初めて意見聴取に応じたことから、いよいよ追い詰められたかという見方もあった。

■驚くべき意見書の中身

 ところが、意見書には「警戒区域内に事務所と一緒に居宅を構えている組員もいるので、今後も住めるかどうか明らかにしたうえで指定してもらいたい」といった要望や、「大阪市内の事務所の3階〜6階は住居になっていて、所有した当初から母親も住んでいるが、それでも出ていかないといけないのか。立ち入ることもできないのか。組の活動に使用していないから、暴力行為は誘発しない」といったことが書かれていた。

「神戸山口組の井上邦雄組長の代理人いうことで、先週金曜日、出席する旨の連絡があった。危機感いうより、何もかもが初めていうことで、どうなんのか、住んどる家が使われへんようになんのか、単純に心配で仕方なかったんやろ。時間にして15〜20分、意見書を受け取り、内容の確認をしたようや」(捜査事情通)

 年明け7日にも指定される見込みで、そうなると警戒区域内で5人以上集まることや、組事務所への立ち寄り、対立する組事務所付近のうろつき、組員へのつきまとい行為などが禁止され、違反すれば即逮捕となる。逮捕者が続出すれば一気に壊滅危機となるが、それよりも、まずは「住み慣れた家を追い出されたら困る」というのだから、関係者も拍子抜けだ。

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