補助金132万円をネコババ 美人エリート南極観測隊員の悪質手口

補助金132万円をネコババ 美人エリート南極観測隊員の悪質手口

期待の若手研究者のひとりだった(C)共同通信社

ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演するなど、頻繁にメディアに取り上げられていた国立極地研究所の田辺優貴子助教(41)が、出張費の水増しやカラ出張を43回行い、文部科学省の補助金や科学研究費助成事業(科研費)を含む約132万円を不正に受け取っていた。極地研を所管する情報・システム研究機構の調査で発覚し、25日付で田辺助教を懲戒解雇処分とした。

 田辺助教は2012年から今年3月末までの7年の間に、ネット上で発行された航空機の領収書やクレジットカードの明細書の金額を改ざんし、出張費の水増しや架空の出張費、通信費を請求していた。今年2月、極地研の事務職員が不正に気付き、チョロまかしがバレた。

「ある航空会社の領収書はかつて『往復運賃』と明記されていたのですが、現在は『FLEX』という表記に変わっています。事務職員は毎日、他の職員の精算書類にも目を通していますから、田辺助教の領収書だけ旧来の形式だったため、おかしいと思った。さらに詳しく調べたところ、特典航空券、いわゆるマイルを使った無料航空券まで正規料金を請求していた。ウェブ上の自分の領収書の金額部分をPDFの編集ソフトを使って書き換えていたのです」(同機構関係者)

 同機構は今年5月中旬から調査を開始し、正確な支払額を把握するため、田辺助教に航空券購入時に使用したクレジットカードの支払明細書の提出を求めた。

「田辺助教はあろうことか、クレジットカードの支払明細書の金額まで書き換えて、提出していたのです。偽造を偽造でごまかそうとしていた。本人は調査期間中に体調不良となり、医療機関にかかっていて連絡は取れませんが、全額返金する意向を示しています。文書は7年間しか保存していませんので、それ以前も不正があったかどうかは分かりません。調査が始まってからも偽造を繰り返すなど、遅延、妨害した点は悪質だと考え、懲戒解雇となった」(前出の関係者)

 田辺助教は「すぐに使える研究費を確保しておきたかった」と言い訳しているそうだが研究に使った形跡はないという。

 青森県出身で名門青森高から京都工芸繊維大、京大院、東大院、早大高等研究所を経て、国立極地研究所に着任。植物生理生態学が専門で第58次南極観測隊を含め、南極を7回、北極を6回訪れた。その行動力と研究分野、可愛らしいルックスから「極ガール」と呼ばれ、各分野から引っ張りだこで、14年には文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞している。

 地球の神秘や自然の素晴らしさを熱く語りながら、嘘に嘘を重ねて不正をごまかそうとしていたのだから、「リケジョ」は怖い。

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