大阪富田林署49日逃亡犯 懸賞金200万円の支払い先と使い道

大阪富田林署49日逃亡犯 懸賞金200万円の支払い先と使い道

樋田淳也被告(大阪府警提供)

「日本一周旅行」を装い、49日間、自転車で逃走を続け、加重逃走や窃盗罪などに問われた樋田淳也被告(32)の初公判が13日、大阪地裁堺支部で開かれた。

 樋田被告は2018年8月12日夜、弁護士と接見後、富田林署の留置場のアクリル製の間仕切りを破壊し、脱走。自転車を盗み、野宿などをしながら香川県や愛媛県、山口県など転々とした。そして9月29日、山口県周南市の道の駅「ソレーネ周南」でパンやトンカツをポケットに入れたまま会計をせず、店内から出ようとしたところ、外部委託の女性警備員2人に呼び止められ、駆け付けた山口県警の捜査員に引き渡され、逃走劇は幕を閉じた。大阪府警は1カ月半の間、連日、約3000人の捜査員を動員し、24時間態勢で捜査にあたっていた。

 捜査が難航していた9月11日、府警OB有志は有力な目撃情報に対し、上限200万円の私的懸賞金制度(1年間)の運用を開始。だが、「万引犯」の逮捕だったことから、「有力情報」に該当しないのではという意見もあった。

 しかし10月23日、道の駅を運営する一般社団法人「周南ツーリズム」と、警備員2人が所属する警備会社に、それぞれ100万円の懸賞金が支払われ、大阪府警から感謝状が贈られた。

 周南ツーリズムは昨年1月、受け取った100万円全額を、犯罪被害者の支援を行っている「全国被害者支援ネットワーク」に寄付した。

「犯罪者を検挙するために大阪府警のOBが集めたお金なので、被害者の支援活動に役立ててもらいたいと、申し入れがありました」(被害者支援ネットワーク専務理事)

 一方、警備会社に関しては、あくまで業務上の万引犯の身柄確保ということから、懸賞金は従業員の研修費用などに充てたほか、2人の警備員にも「ボーナス」という形で手渡したという。

 府警OBたちもカンパした甲斐があった。

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