「コロナうつるよ」で電車内パニック…偽装感染男の迷惑千万

「コロナうつるよ」で電車内パニック…偽装感染男の迷惑千万

すっごい迷惑!(JR両毛線)/(C)共同通信社

JR両毛線の電車内で、コロナ感染者だとウソをつき、電車を停車させたとして、住所不定、自称土木作業員の小暮清容疑者(54)が16日、偽計業務妨害の疑いで群馬県警桐生署に逮捕された。

■車内でわめきちらし悪態

 缶チューハイを飲み、酒に酔っていた小暮容疑者は、6両編成の4号車にいた女性に「コロナにかかっている。うつるよ」と話したため、車内は大騒ぎに。午後4時35分ごろ、桐生駅で降りた女性が車掌に「あの人が、自分がコロナだと言っている」と伝え、警察に通報した。

 車掌が乗客の避難誘導を始めると、5号車に移っていた小暮容疑者は「なんで発車しねえんだ」と大声でわめき散らし、駆け付けた制服警官2人に「うるせえんだ、バカ野郎」と悪態をついた。

「初めてのケースですから署内では緊張が走りました。4人の警察官が防護服を着用し、現場に向かった。どうやって署まで連れてくるか。どこから署内に入れるのか。1階の窓口は一般市民も利用します。そこで地下から業務用のエレベーターで取調室まで連れていくことにした。移動距離が一番近くなるようエレベーター付近の部屋を使用し、エレベーターに誰も乗らないよう張り紙をした。市民はもちろん、署内で蔓延したら、全員が自宅待機というわけにはいきませんから。万が一のことがないよう、感染拡大を防ぐため、細心の注意を払いました」(桐生署)

 防護服姿の警察官が桐生駅に到着し、事情聴取をすると、小暮容疑者は「ウソで言っちゃいました」と白状した。

「住居のある佐野市と桐生市の保健所に名前と生年月日を伝え、栃木と群馬県の感染者リストに名前がないか問い合わせました。さらにPCR検査が可能なのか、確認をした。発症を疑うような症状は一切見受けられませんでしたが、万全を期して防護服の警察官が署まで身柄を連行し、地下駐車場で体温を測り、平熱だったことから取調室に上げました」(桐生署)

 国全体が神経をとがらせ、不安を抱える中、どれだけの人々が迷惑を被ったか分かっているのか。

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