東須磨小教員いじめ問題 加害教諭4人が起訴猶予処分の理由

東須磨小教員いじめ問題 加害教諭4人が起訴猶予処分の理由

いじめが繰り返された東須磨小学校(C)日刊ゲンダイ

【アノ事件の今 コロナ禍の現場のその後】

 神戸市立東須磨小で教諭4人が同僚をいじめていた問題で、適応障害と診断され、昨年9月から欠勤中だった被害者の男性教諭(25)が4月1日、別の市立小に異動になり、復職した。本人が「東須磨での復帰は精神的負担が大きい」と申し入れていた。

 昨年10月、いじめ問題が明らかになると、ワイドショーは連日、被害男性が無理やり激辛カレーを食べさせられ、顔にカレーを塗られる動画を流した。同小や市教育委員会に抗議が殺到し、休職していた加害教諭4人が、有給休暇扱いになっていたことが伝えられると、市民から「おかしい」という批判が集中した。市は4人の給与を差し止めるため、条例を改正した。

 4人は3月11日、暴行や強要の疑いで兵庫県警に書類送検され、その際、全員が懲戒処分を受けて容疑を認めていることから、厳しい処分を求めない「寛大処分」の意見が付けられた。神戸地検は27日、懲戒免職処分となった蔀俊元教諭(34)と柴田祐介元教諭(34)のほか、停職3カ月の女性教諭(45)と減給3カ月の男性教諭(37)を起訴猶予処分とした。第三者調査委員会は120を超えるハラスメント行為を認定していた。

「テレビで動画が流れた瞬間、兵庫県警には『何しとんのや』『捜査せえへんのか』といった抗議の電話が全国から殺到した。あまりにも社会的な影響が大きかったため、特殊な暴行、強要事件ではなかったが、所轄署ではなく、本部長指揮のもと、捜査1課が担当することになった。被害者本人は一貫して『もう一度学校に戻るのが一番の目的なので、あの人たちに厳罰を求めません』と言っていた。ただ病気にまでなったのにあまりにも学校側の対応が不誠実だったため、家族が不満を抱いた。世間が注目した事件のため、検察庁が方向性を決め、県警とすり合わせをしたようです」(マスコミ関係者)

 社会的制裁なども考慮されたそうだが、教員4人による残虐な行為は世間に大きな衝撃を与えたし、誰の目にも「暴行」にしか見えないだろう。

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