キャバ嬢シングルマザー殺害したのは元同僚のボーイだった

キャバ嬢シングルマザー殺害したのは元同僚のボーイだった

事件の現場となった兵庫県姫路市の県営住宅(C)共同通信社

2人の「接点」は姫路市のキャバクラ店だった。

「お母さんが死んだ。救急車を呼んで。お願い」

 6歳の長男は泣きながら県営住宅の隣家のチャイムを鳴らし、住民に助けを求めた。

 兵庫県姫路市の県営住宅で12日、この家に住む保険外交員、田口朱音さん(24)が寝室で腹を複数回、包丁で刺され、殺害された事件。県警捜査1課は同日、京都府警上京署に出頭してきた住所不定、運送関係のアルバイト、吉直優一容疑者(36)を13日、殺人容疑で逮捕した。吉直容疑者は事件後、田口さんの車で逃走。調べに対し、「台所にあった包丁を使った」と供述しているという。

 田口さんはシングルマザーで、長男と2人暮らしだった。長男は「お母さんが誰かに怒られていた。気付いたら血まみれで倒れていた」と捜査員に説明。室内には、血がべっとり付いた包丁が残されていた。犯行時、長男も家にいた。

■直前に被害届を取り下げていた

 吉直容疑者は6月上旬、田口さんの家に一方的に転がり込み、買い物や仕事のことでキレて、田口さんの顔を2度、ブン殴っている。田口さんは先月9日、県警飾磨署に相談。傷害容疑で逮捕状が出ていたが、なぜか数日後、田口さん本人から「被害届を取り下げます」と申し出があり、捜査を保留していた。

「田口さんが署に相談に来た時は、吉直容疑者のことを『知人』と説明し、吉直容疑者は事件後、田口さんのことを『彼女』と言うとった。同棲っちゅうわけではなく、吉直容疑者がちょこちょこ家に押しかけとったみたいやから、一方的に入れあげとったんちゃうかな。田口さんはこれまで何回か男女間のトラブルがあり、警察に相談に来とったそうや」(捜査事情通)

 田口さんは保険外交員として働くかたわら、姫路市内のキャバクラに勤務。コロナ禍でも同伴客に高級料理をごちそうしてもらうなど、熱心に働いていたようだ。そのキャバクラで、かつてボーイをしていたのが、吉直容疑者だった。

「前科のある吉直容疑者は出所してから今年の3月くらいまで、水商売をしとったようや。14年前に大阪で仲間と一緒にタクシーを襲撃し、運転手の顔面を殴ってケガをさせ、現金約2万円を奪ってパクられとる。いわゆる粗暴犯や」(前出の捜査事情通)

 血まみれになって死亡した母親の姿を目の当たりにした長男が心配だ。

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