「誰でもよかった」相次ぐ無差別殺人鬼たちの身勝手な動機

「誰でもよかった」相次ぐ無差別殺人鬼たちの身勝手な動機

現場の県道周辺を調べる警察官(C)共同通信社

「人を殺したかった。神になりたかった。誰でもよかった」

 愛知県豊橋市の県道で27日、除草作業中の作業員に車が突っ込み、交通誘導をしていた警備員の夏目喜生さん(46)が死亡した事件。車を暴走させ、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された静岡県菊川市の自動車工場勤務の会社員、青野圭容疑者(27)はこう供述しているという。

 事件は27日午後2時半ごろ起きた。現場は片側2車線の道路で、作業員数人が中央分離帯の草刈りをしていた。車は猛スピードでブレーキをかけずに規制中の追い越し車線で誘導していた夏目さんをはね、止めてあった作業用の軽トラックの後部に激突。はずみで押し出された軽トラが作業員2人をはね飛ばし、軽トラはそのまま中央分離帯を越えて対向車線まではじき出された。凄まじい衝撃だったのか、軽トラは中央部分から「Vの字」に折れ曲がり、青野容疑者の車は左側のガードレールに突っ込み、フロント部分が大破し、炎上した。

「青野容疑者は事故直後、車内でぐったりした様子でした。車から火と煙が出たため、他の作業員の人たちが車から引きずり降ろした。青野容疑者は横に止まっていた作業用のゴミ収集車に乗り込み、逃走しようとしたが、駆け付けた警察官にすぐに取り押さえられた。事故直前には赤信号を無視しながら、反対車線を時速100キロ以上のスピードで逆走し、その後、分離帯の切れ目から事故を起こした車線に戻ったそうです」(近隣住民)

 現場にはブレーキ痕がなく、被害者とも面識がないことから、警察は無差別に人を殺害しようとしたとみている。

「何の目的で豊橋に来たのか。『神になりたかった』とか意味不明なことを言っているため、刑事責任能力の有無を調べる」(捜査事情通)

■2カ月前の福島の事件とそっくり

 同じような事件が今年5月にも福島県の国道で起きている。清掃活動中のボランティアの50代の男女2人がひき逃げされ、死亡したのだ。

「殺人罪で起訴された盛藤吉高被告(50)は事件の2日前に出所したばかりで、仕事も決まっていた。ところが『生活が不安で、人を殺せば長く刑務所にいられると思った』という理由で事件前日に殺害を計画した。盗んだトラックで国道を走行中、偶然道路脇にいた2人を見つけ、いったん通り過ぎた後、Uターンしてアクセルを踏み込み、時速60〜70キロに加速して2人をひき殺し、逃走したのです。『車を使えば簡単に殺せると思った。誰でもよかった』と供述していました」(捜査関係者)

 全く身勝手な動機だが、何の関係もないのに巻き添えになった被害者は浮かばれない。

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