男女3人警官が夜通し飲酒で180km運転…それでもクビにはしない愛媛県警の緩さ

男女3人警官が夜通し飲酒で180km運転…それでもクビにはしない愛媛県警の緩さ

これで厳正処分?(愛媛県警本部)/(C)共同通信社

愛媛県警の20代の男女警察官が先月27日午後8時から翌朝6時まで、ビールや酎ハイを10杯以上飲んだ後、同僚を車で送るため、酒気帯び状態のまま180キロの道のりをぶっ飛ばしていたというから、ぶったまげる。

 県警は27日、車を運転したいずれも20代の男女巡査2人と、新居浜署員を送るよう依頼した男性巡査1人を本部長訓戒処分にしている。より重い懲戒処分にしなかった理由については、飲酒量から推定した運転中の呼気中アルコール濃度が、酒気帯び運転の基準値に達していないと判断したとしている。3人は依願退職した。

 処分された男女巡査3人と、新居浜署員1人を含む複数の警察官らは先月27日、午後8時から松山市内の複数の飲食店をハシゴ。男女巡査、新居浜署員が最後の店を後にしたのは朝6時。10時間も酒を飲んでいた。新居浜署員は男性巡査の自宅に泊まったという。

 前夜、飲み会が始まった直後、新居浜市で強盗傷害事件が発生。これを受け、男性巡査は同28日朝、女性巡査に連絡を取り、新居浜署員を管内に送るよう頼んだ。自身はビールや酎ハイを約25杯飲んでいたため、運転は無理と判断したそうだが、女性巡査もビールと酎ハイを約10杯飲んでいた。男性巡査は家に残り、代わりに別の男性巡査が女性巡査がハンドルを握る私用車に乗り込んだ。

 この男性巡査も朝4時半までビールと酎ハイを約15杯飲んでいた。男女2人で運転を交代しながら、高速道路を経由して新居浜市まで片道90キロ、往復180キロ運転し、新居浜署員を送り届けた。県警内部から情報提供があり、監察官室が調査を進めていた。

「発覚が後日だったのでアルコールの検出はしていません。飲酒量、経過時間、飲酒状況を捜査し、ウィドマーク法という計算式を用い、推定アルコール量を計算したところ、基準値に達していませんでした。数値から刑事罰や行政罰を課せられるものではなく、それは一般人も警察官も一緒です」(監察官室担当者)

■コロナ禍に繁華街で集団で飲酒

 しかし、これだけ長時間、酒を飲み続けても飲酒運転にならないとは、どう考えても腑に落ちない話だ。一般人は、二日酔いでも取り締まりの対象になる。それに3人が飲酒量を虚偽申告していたら、推定アルコール量なんていくらでもごまかせる。これでは、「警察官がクビにならないのなら、それぐらい飲んでも大丈夫」と飲酒運転する不届きモノが現れてもおかしくない。

「計算値に基づいて判断しましたと説明するしかありません。酒気帯び運転として立件できなかったため、懲戒処分の基準に当てはまりませんが、警察職員ということででき得る最大限の厳正な処分にしました」(監察官室担当者)

 そもそもこのコロナ禍に警察官が集団で朝まで飲み明かし、運転すること自体、感覚がズレている。

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