大阪府警をラップで挑発…半グレラッパー逮捕の決め手になった「声」

大阪府警をラップで挑発…半グレラッパー逮捕の決め手になった「声」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「初めて目にした飛び道具 やってた誰かの運転手 部屋住みとか誰でも通る そうしてちんこに毛が生える。あのインカジから何人が飛んだ? 業界用語バチバチの4課」(インカジ=インターネットカジノ)

 暴力団や半グレの捜査に当たる大阪府警捜査4課をラップでこう挑発していた「半グレラッパー」が先月29日、その捜査4課に逮捕された。

 今年4月、20代の男性を監禁して集団で暴行を加えた疑いで逮捕されたのは「REAL―T」の名前で活動するラッパー、金拓也(24)、無職の岡田臣人(22)、塗装工の市川颯人(24)の3容疑者。いずれも半グレ「リアルグループ」のメンバーだ。

 3人は4月2日、グループのリーダー、山崎宏人被告(23=同罪で公判中)と共謀し、イチャモンをつけて公園に呼び出した20代男性の顔面にスプレーを噴射。金属バットで男性をブン殴り、車に押し込み、拉致。約10キロほど離れた八尾市の山中で男性を車から降ろし、ボッコボコにしばいた上、ナイフで両手の甲を切り付け、鼻の骨をヘシ折り、その場に放置して逃走した。男性は全治1カ月の重傷を負った。リーダーの山崎は5月25日に逮捕されたが、3人は逃走していた。

 被害男性は半グレリーダーの山崎被告と同じ地元の顔見知りで、前夜、偶然居酒屋で居合わせ、山崎被告に絡まれた。いったん別れたものの、腹の虫が治まらなかった山崎被告はメンバー3人に声を掛け、加勢を頼んだ。

「3人は被害男性とは面識がなかったんや。おまけに男性は催涙スプレーをかけられ、車内では目隠しされとったもんやから、山崎以外の人物の特徴も、何人おったかも分からんかった。そこで情報提供や防犯カメラの画像などから容疑者を特定していった。ラッパーか何か知らんけど、金がユーチューブで『ワー、ワー』言うてるのを聞いてもらったら、『声が似ている』ということになったんや」(捜査事情通)

 金容疑者は調べに対し、「関係ないわ」とトボけているという。

「金容疑者は今里新地の出身や。このグループは規模が小さく、メンバーもそう多くはない。まだ確定ちゃうけど、金容疑者がナンバー2やないかっちゅう話や。あんな歌詞をつけるんやから、ホンマ、おちょくっとるわ。3人とも前科モンで、岡田容疑者と市川容疑者は今年7月、住居侵入と強盗未遂の疑いで奈良県警にパクられとる」(前出の捜査事情通)

 金容疑者もまさか自分のラップが手掛かりとなり、ブタ箱にブチ込まれるとは、思ってもいなかっただろう。

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