3年で5400万円ダマし取る…偽「ディル・アン・グレイ」なりすまし詐欺の手口

「ディル・アン・グレイ」になりすまし5397万円騙し取る 39歳無職の男を再逮捕

記事まとめ

  • 「ディル・アン・グレイ」ボーカルになりすまし5397万円を詐取したとして男を再逮捕
  • 男はボーカルの京さんと偽り、内妻の父親に142回金を無心し暴力もふるっていた
  • バンドがテレビ出演する際は「今日は体調が悪く、影武者に出演させた」と出まかせも

3年で5400万円ダマし取る…偽「ディル・アン・グレイ」なりすまし詐欺の手口

3年で5400万円ダマし取る…偽「ディル・アン・グレイ」なりすまし詐欺の手口

本物はとんだとばっちり(ディル・アン・グレイの公式HP)

とんだ「ニセモノ」がいたものだ。

 ビジュアル系ロックバンド「ディル・アン・グレイ」のボーカルになりすまし、すっかり信じ込んだ内縁の妻(30)の父親(61)から5397万円をダマし取ったとして、奈良県王寺町の無職、笠原善和被告(39=公判中)が22日、詐欺の疑いで県警西和署に再逮捕された。

 笠原被告は2017年10月から今年7月、自らをボーカルの京さん(44)と偽った上、「事務所のオーナーに通帳を取り上げられ、金がなくなった」と話をでっち上げ、散髪屋をしていた内妻の父親に142回、金を無心し続けた。

 笠原被告はボーカルの京さんと全く同じ左右の腕、右胸、左首にタトゥーを入れ、バンドがテレビ出演する際は「今日は体調が悪く、影武者に出演させた」「年収は1400万円ある」と、口から出まかせを言っていた。笠原被告は金をせびるだけでなく、「嫁が何も家事ができないのは、あなたのしつけが悪いからだ」と難癖をつけ、父親に暴力をふるっていた。

「老後のために蓄えていた定期預金と生命保険を解約し、揚げ句の果ては借金してまで金を渡しとった。父親の体には笠原被告に殴られた痕が残っていたが、すべては有名ボーカルと一緒になった娘の幸せを願ってのこと。ずっと誰にも言わず、耐え忍んどった。笠原被告が父親に頭突きをしとるところを父親と同居していた子供たちが目の当たりにし、通報した。それで偽者だったことも含め、すべてバレたんや。笠原被告は内妻と同居していた集合住宅の隣の部屋に元カノを住まわせ、生活費まで与え、面倒を見とった」(捜査事情通)

 調べに対し、「ロックバンドのメンバーでもない。返済能力もないのに、あるようにしてお金をダマし取ってきました。でも金額の多さに驚いています」と供述しているというから、フザケタ野郎だ。

 笠原被告は高価なものを購入するわけではなく、すべて生活費と借金の返済に充てていた。内妻と家族以外にも有名ボーカルだと嘘をつきまくり、借金しまくっていたという。

「笠原被告は専門学校を中退後、ブラブラしていたが、定職に就いていないことを母親に伝えるのが情けなくて、高校時代からファンだったバンドのボーカルをやっていると嘘をついた。母親を信じ込ませるため、本物のライブのチケットを買って渡していた。実際、ライブを見た母親は本物のボーカルを見て『うちの息子も随分、リッパになったものだ』と感激しとったそうや。実の親もいけるんやから、他人もダマせるやろうと踏んだんやろ」(前出の捜査事情通)

 ちなみに、笠原被告はホンモノとは似ても似つかぬ容姿だった。

関連記事(外部サイト)