7億円をネコババ…博報堂DYM社員が語っていた“仕事スタイル”

7億円をネコババ…博報堂DYM社員が語っていた“仕事スタイル”

博報堂DYメディアパートナーズが入るビル(C)日刊ゲンダイ

エリート広告マンは7億円もの大金をネコババしていた。

 広告大手「博報堂DYメディアパートナーズ」(博報堂DYM=東京都港区)に架空のテレビCM制作費を請求し、現金をダマし取ったとして元社員の中島真毅(43)、いずれも会社役員の大林剛(37)、野田貴大(37)、風間裕一郎(38)ら4容疑者が16日、詐欺の疑いで警視庁捜査2課に逮捕された。

 その手口はこうだ。中島容疑者は犯行当時、同社でテレビ局からCM枠を買い取ったり、CMの制作業務を担当していた。2016年5月〜19年7月にかけ、中島容疑者は大手企業のCMを制作する際、一部を大林容疑者と野田容疑者が勤務する広告会社2社に架空発注。虚偽の請求書を提出させ、博報堂DYM社に数十回にわたって現金を振り込ませていた。博報堂DYM社から2社に振り込まれた金は風間容疑者の会社に送金された後、中島容疑者に還元され、被害額は総額7億円に上るとみられている。

■逮捕された4人のうち3人が関連会社社員

「1回の発注額が1000万円を超えることもあり、それぞれ送金時に自分の取り分を抜いて4人で山分けしていた。CMの発注本数が多かったり、制作費が高い企業のCM制作がある時を狙い、架空請求を繰り返していた。この手口を思いついたのは中島容疑者で、大林容疑者と野田容疑者に話を持ち掛け、自ら経理に請求手続きをしていた。大林容疑者と野田容疑者も、もともとは博報堂関連の会社に勤務していて、ゴマかした金は飲食費などの遊興費に使っていた」(捜査事情通)

 昨年、社内調査で不正が発覚したため、博報堂DYMは中島容疑者を懲戒解雇し、今年7月、赤坂署に告訴していた。

 中島容疑者は13年、「マスをつくるエキスパート」として、会社の新入社員採用告知のSNSにこう記していた。

「人と食べたり飲んだりして、発想のヒントを得ることが多いです。打ち合わせだけで終わらせずに、とことん飲んでとことん付き合うことで、人との信頼関係を築いて、すべてを仕事に生かすのが僕の仕事スタイルですね。たとえば僕は、人といい関係を築くために、必ず『ありがとう』を言うようにしています。会ったときに『何かお礼することなかったかな?』とまず考える。人のお祝いごとも大切にしていますね。悪いと思ったら、ちゃんと考えますし。小さなことかもしれませんが、信頼関係はそうやって積み重ねるものだと思っています」

 この3年後、犯罪に手を染めることになるのだが、ネコババした会社の金で豪遊して信頼関係を築いていたのか。

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