39歳美人産業医が自宅を放火…リフォーム直後に犯行の不可解
2021年01月13日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL

写真はイメージ
「自分でガソリンをまいて火をつけた」
美人産業医はこう供述しているというが、リフォームを終えたばかりの自宅に自ら火を放った動機は謎だらけだ。
自身が所有する空き家に火をつけたとして、栃木県下野市の医師、鈴木瑞穂容疑者(39)が7日、非現住建造物等放火の疑いで県警小山署に逮捕された。
3日午前5時ごろ、鈴木容疑者は1階南側のリビングにガソリンをまき、火をつけた。不可解なのはその後の行動だ。わざわざご丁寧にも玄関のカギをかけ、その場から立ち去った。火は約2時間半後に消し止められた。鈴木容疑者は昨年12月に築13年の中古住宅を購入。年末の12月30日にリフォームを終え、31日から空き家になっていた。
「家の所有者が鈴木だと分かり、当日、警察が連絡を取ったが、所在が分からなかった。当初は容疑を否認していたが、近所の防犯カメラに犯行時、鈴木の姿が写っていたことから、容疑を認めました。右手や足に、やけどを負っているため、本格的な調べには時間がかかりそうです。購入した自宅は、鈴木と自らが経営する『みずほ産業医事務所』の共有名義になっています」(捜査事情通)
■一流企業の専属産業医
事務所のHPによると、鈴木容疑者は東京農業大バイオサイエンス学科卒後、米留学を経て滋賀医科大医学部に学士編入。自治医科大などに勤務後、2016年、みずほ産業医事務所を設立。山崎製パン、テンプスタッフで専属産業医、本田技研工業では非常勤産業医を勤めている。
近隣住民がこう言う。
「出火当時、『(鈴木の家には)人がいないのになんで火が出たのかな』と近所の人と話していました。長い間、空き家になっていた隣家の木が敷地内に侵入していたのですが、奥さん(鈴木)はそれまで何もしてくれなかった市に掛け合い、伐採させた。医者になる前は学費を稼ぐために不動産会社を経営していたそうで、必要書類や手続きに詳しかった。『近所にこんな人が来てくれて、頼もしいね』って喜んでいたのですが……」
鈴木容疑者に子供はおらず、夫と2人暮らしでチワワを4匹飼っていた。夫は職業不明で警察も把握していなかったという。
「リフォーム中は毎日隣の下野市からやって来て、あれだけ完成を楽しみにしていた奥さんが、家が燃えたというのに一向に戻ってこなかった。だから『おかしいねぇ』って不思議に思っていた。ユニットバスを入れ替え、エアコンを全部取り換えてたのに、一体、何の目的で家に火をつけたのでしょうか。渋谷区代々木にもマンションを持っているそうですから、お金には困ってないでしょうしね」(別の近隣住民)
計画的犯行だったのだろうか――。