「空いてます。」哀愁漂うツイートで注目 「コロナ禍の献血」現状は?都赤十字血液センターに聞いた

「空いてます。」哀愁漂うツイートで注目 「コロナ禍の献血」現状は?都赤十字血液センターに聞いた

「空いてます。」哀愁漂うツイートで注目 「コロナ禍の献血」現状は?都赤十字血液センターに聞いたの画像

新宿西口献血ルームのツイッターアカウントが投稿した画像が話題となっている。献血のマスコットキャラクタ―「チッチ」が柱に向かってうなだれているのだ。

投稿には、「絶望の一歩手前並みに空いてます」とのコメントも添えられ、多くのユーザーの注目を集めている。J-CASTニュースは2021年5月26日、東京都赤十字血液センターに献血の現況を取材した。

「心の叫びをツイートしました」

センターの広報担当者によれば、ツイートは新宿西口献血ルームにおける一時的な空き状況を現場目線で投稿したもの。全体的な献血状況を表現したものではないと強調したうえで、投稿を行った経緯をこう説明する。

「日頃から、受付の混雑状況に合わせた Twitter 投稿を広報の一環として取り組んでいます。本ツイート投稿時は受付に誰もおらず、呼びかけをしても反応が無く、、、心の叫びをツイートしました」

投稿日時は5月24日の15時過ぎ、確かにビジネスパーソンや学生には訪れにくい時間帯だ。ルームの来場者がいない状況を、「絶望の一歩手前並みに...」と冗談めかして表現したようだ。

担当者によれば、新宿西口献血ルームは駅構内という立地もあり、献血が初めての人や、久しぶりに協力したいという人が多く訪れる。一方でリピーターの割合が低いことから、SNS上での発信に力を入れている。その影響で、献血はできないけれど「ツイッター見ました!」と声をかけてくれる人も多いそうだ。

今回の哀愁漂う「チッチ」の投稿は、4000件を超えるリツイート、9000件を超えるいいねが寄せられるなど、注目を集めている(数字は26日夕時点)。ツイートを受けて、「予約しました!」「いきます!」とコメントするユーザーも出ていた。

コロナ禍の献血状況は?

都内全体の献血状況はどうなのか。広報担当者によれば、コロナ禍でも献血ルームには多くの人が訪れているという。しかし出張型バスでの献血は中止や延期が続いており、「安定的にご協力をいただくことが難しい状況」だという。

「新型コロナウイルス感染症拡大によるイベントの中止や、テレワーク、大学等のオンライン授業への振替によって、献血バスによる集団献血の中止が相次いでいます。特に、学校等の献血中止の影響を受け、10 代、20 代献血者の減少が顕著になっております」

一方で、5月14日からは条件付きで新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種した人も献血が可能になった。これまで新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種した人は献血を行うことができなかった。しかしmRNAワクチンを含むRNAワクチン摂取後48時間が経過していれば、献血に協力することができるようになった。

広報担当者は「これまで受付時にワクチン接種が原因で献血ができなかった方を受け入れられるようになったことで、多少の影響はあるかもしれません」と述べた。

「献血は毎日ご協力を必要としています」

それでは、これから献血に協力したい人はどんなことに取り組んだら良いだろうか。同社の啓発資料「なるほど献血!」(令和 2 年 4 月第 39 版)には、下記のように記されている。

「健康な方に余裕をもってしていただくのが『献血』の大原則です。
健康の 3 大要素『食べる』『運動する』『眠る』の基本を知り、その一つ一つにじっくりと取り組んでいくことが大切です。
食べる:摂取量、バランスなどに気を配った規則正しい食生活を心がけましょう。
運動する:いつでも、どこでも、気軽に無理なくできる運動を選び、習慣づけましょう。
眠る:睡眠の量にこだわるよりも、『質のいい眠り』をとるように心がけましょう」

広報担当者は最後にこう述べた。

「血液は人工的に造ることができず、長期間保存することもできません。輸血を必要としている患者さんのために、献血は毎日ご協力を必要としています。混雑をできるだけ避けるため、事前のご予約をお願いしております。多くの方の継続的なご協力を、お願いいたします」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)